ジャパンフェストを終えて

 土曜日の業務用炊飯器が機能せず、お客さんに迷惑をかけ、1時45分で終了したことは前回書きました。
 今日の日曜日は、気合を入れて作ったにも関わらず、12時45分という最短でご飯が終わってしまい、店仕舞いすることになりました。結果としてはほぼ完売で早く終わったことで良かったのですがね。

 土曜日の分を取り返そうと、それは頑張りましたよ。土曜日の販売終了後、ファーマーズマーケットに行き、豚肉を買い、「豚のしょうが焼き弁当」を作ることにしました。弁当の追加ですね。そしてそのままCostcoに行き、チキンと牛肉を大量買いし、照り焼きチキンにも備えました。
 店に着いたのは3時過ぎでしたが、店の仕込みは任せて、私は牛肉と豚肉をスライスし、それを茹でて後は焼くだけの状態にしました。
 キッチンは暇を見ながら、チキンをカットしていましたかね。店も10時過ぎに閉めて、私はまず家に帰り、シャワーを浴びて娘に晩御飯を与え散歩を済ませると、毛布持参で店に逆戻りでした。
 私がいない間に、キッチンではキチンを焼いていました。そして彼等が12時に帰ると、私の番で、牛肉を焼いて焼肉ソースをかけて、それをトレイに入れ温度を冷ませました。それが終わったのが1時過ぎですかね。

 ベンチで4時間半ほど仮眠を取り、6時前からあらかじめ洗っておいて米を炊き始めました。うちの店の週末のディナー並の量で4回分です。これが限界なのです。これ以上炊いても保管する容器がないのです。
 ちなみに電気の保温ジャーが2つあります。そして寿司飯用の保温ジャーが4つあります。合計6です。それに昨日失敗した電気炊飯器で現地で一回炊きました。
 確かに売り上げを狙えば、冷凍ご飯にしてレンジで解凍できたかも知れません。そして2日前ぐらいに炊いておいて冷蔵ご飯からレンジで暖めることもできたでしょう。

 ただ、今回は最初から「友情出演」で、3時には閉店することを告げていました。そして去年かなり売れ残ったものがあったので、その廃棄ロスを出さないよう限定にしたのです。
 それでも土曜日の雨での売り上げを見て、日曜日は晴れでかなりの入場があると予測して最大限のご飯を炊いたのです。それが12時45分に売り切れたのですから、仕方のないことです。あれを限界を超えて作ると、私は倒れていたかも知れません。金ー土曜日と店の売り上げはかなり良かったので、皆へとへとでした。
 

 考えてもみてください。金曜日の夜は残業はしなかったですけどね、それでも約1ヶ月前からカレーを仕込んでいき、1週間前からチキンを仕込み、先週の平日に、鮭や牛肉の準備をしてきました。
 そして土曜日は朝の6時に店に行き、ご飯を炊いて、Gwinnettに入ったのが8時前でしたかね。それで2時前に終え、休憩なしで買い物、店の営業もやりながらの仕込みです。1年に1回だからできることで、毎月要らないですよ。

 日曜日は店の営業がないので、まだ楽なのですが、それでも明日の月曜日はだるいでしょうね。ご飯を炊きながらも、うどんのスープを作り、冷めた肉類をZiplockに入れるなどして、8時には店をでました。9時半になって、豚を忘れたことに気づき、ついでに無いものがあったので、店に逆戻りして2件の買い物を済ませて10時30分過ぎには店に戻っています。
それからわずか、2時間後に売り切れです。ご飯の知り合いの店から分けてもらうことも考え電話しましたが、つながらず断念したのです。

 売り上げの最低目標は達成しました。それも非常に効率の良い売り上げですね。ほんの2-3時間でしたからね。
 それは何かといえば、店の数が少ないからです。その中で日本人オーナーで弁当を作っていたのはTAKAだけでした。したがって、うちの店にオーダーが集中し、すぐに完売する理由が分かると思います。

 あんなイベント会場で「味を求めてはいけない」、ただし、最低限食べれるものを出さないとまずいわけですね。ご飯は炊きたてにこだわる。肉類が多いのは、冷めて戻しても味があまり変わらないからですね。飛行機の機内食と同じ発想です。

 2日間で週末と同様か、またそれ以上の売り上げができます。それも100%現金です。これをどうして他の日本人経営者がやらないのでしょうか?その1つは面倒くさい、2つめは疲れる、3つ目は設備がないなどでしょうか?
 やはりあれだけのイベントで売り上げを作るにはそれなりの設備も必要です。私は今回は大きなものは持ち込みしませんでしたが、炊飯器と電気オーブンは買いましたからね。次回、これを使うのは来年のジャパンフェストです、参加すればの話ですけどね。

 また、来年も今年と同じことが予想されます。ジャパンフェストなのに日本人経営者の店がない。ジャパンフェストのマンネリ化により、日本人のオーナーさんはあまり興味がないようです。そして人手不足で人員をやりくりできないことでしょうか?

 その点、韓国人や他のアジア人はお金儲けに貪欲なのでしょう。ガッチリ儲けていったと思います。彼らは来年も出てきます。アジアフェストになろうが、彼らはお金儲けに勤しむわけですね。

 私ですか?すてべは未定です。やることは山ほどありますからね。来年に向けた野菜の本のプロジェクトはすでに進んでいます。基本的には昨年、「引退」していますからね。今年は友情出演、来年は、出ることになれば「義理出演」ですかね。

 ただ1つだけ言えることは、私はああゆうイベントは嫌いではないということです。何かたまに燃えるものがあっても良いではありませんか?限界への挑戦、死に物狂いで働く、いつもとは違う意味で「馬鹿になれる」とでもいいますかね。良い刺激だとは思うんですよ。これも1つのゲームだと思いますからね。
 何事もそうです、必死にやることがあるのは良いことで、嫌なこともすべて忘れて、売り上げ作りに賭ける。これは快感かもしれません、と商人TAKAは締めくくります。

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