今後起こりうることについての予測

 まあ、マーケット関連ですが、11月になりますし、これから年末年始に向けどうなっていくのかを私なりの予測してみました。

1、米国の株式市場については、いつも書いていますが、一進一退の状況が続きますが、下げの基調という見方に変わりはありません。第3四半期の数字が良かったため上昇してきた株価ですが、それは8月の数字を含んでいるからであると分析しています。9月だけの単月では厳しいものだったと思いますし、8月は例の自動車の買い替え優遇措置がありました。住宅についても11月期限切れの優遇措置があったためで、それが消えてしまう第4四半期の数字はかなり厳しいと判断しています。昨日、製造の方と話をしましたが、日系自動車メーカーからは多くの注文をもらっているそうです。ただそれは、11月末までの分でありその分は8月の自動車販売が好調で在庫が減少したのでその埋め合わせで作っているからです。その後は?12月以降はありませんから厳しいでしょう。こんな状況で誰が新車買うんですか? 買わない買えない買いたくもないでしょう。米人の財布の紐はかなり硬くなってきています。数字で言えば1万ドルを割る展開、下値8000ドルまで下がってもおかしくないと思っています。

2、円ドル相場ですが、買い進まれてきて戻していますが、円高基調には変わりありませんし、将来の70円台に向かっての方向に間違いはないと確信しています。議会では$12.1Tの国の財政借金リミットが設定されていますが、現在$11.9Tになっています。今週は$123Bの国債を販売する予定で、どんどん借金を重ねているわけです。国の景気対策にはお金を使わないといけない、イラクやアフガンの戦費も膨らむ。そのうち首が回らなくなりますね。借金棒引きにはドルを下げるしかないのです。すでにUSドルを切り離す動きも出てきていますから、早めの対処をしてドルを他の通貨や資産に切りかえるのが賢明ですし、リスク回避だと思います。

3、住宅相場ですが、第4四半期は厳しさを増すことでしょう。ごらんの通りの相場ですし、政府の援助も切られますから買いません。ドーンと下がると思います。先週に今後2年の見通しを書きましたが、買い手がなければ下がるしかありません。 ベガスやLA,マイアミは悲惨としかいえません。先日ハワイから帰宅したR氏も「ハワイの不動産は投資で買った人が手放しているので下がっている」と語っていました。

4、石油はどうでしょう? 年末にかけて100ドルを目指して上昇していく基調だと思いますが、そうなればOPECは増産するとコメントしています。彼らからすれば「ここが儲け時」ですからね、石油を高値で維持すれば潤います。よく分からないのが本音ですが、株式が下げの方向に進めば、投資先として大量の資金が流れ込み上昇する可能性が高いということです。

5、ゴールドも同じですね。経済の先行きが不安なため、投資の対象になっていますし、安全確実な資産として買われています。 もう1千ドル以下になることはないでしょう。1050ドルを下限として上昇していくと思います。(今日は1050ドルを下回っていますけどね)

 結果的には、私の考える「アメリカその後」は変わっていません。米国は緩やかに衰退していきます。もちろん、3億人のマーケットは巨大でそこそこの経済力を維持していくと思いますよ。ただ2006年のピークに戻ることはないであろうということです。アジアをみるとインドも含めていけば、その7倍のマーケットがあるわけです、その中でも東南アジアのマーケットが人口だけでみると米国の2倍あります。これには中国の沿岸部を入れていますが、これがいまから最低でも年率5%以上で伸びていくことを考えると、面白さがありますね。中東は分からない、アフリカはさらに分からない。南米は怖すぎるということを考えると、東南アジアが注目に値すると思います。今後10年はアジアが伸びる時代なのです。

 この予測を年末にまた、引っ張り出して検証してみたいと思います。

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