週末往来! 「冬が来る前に、、、」

 さてさて、40歳以上の人なら覚えているであろう、「冬が来る前に もう1度あの人に めぐりあいたい」と歌っていたのは紙ふうせんの2人組でしたね。そしてイルカは「なごり雪も降るときを知り、、、」と歌っていました。

 そうです、皆さんクリスマスまで、すでに70日を切っているんです。ということは冬がすぐにきます。ということは何か準備しないといけない。これを経営にダブらせてみました。すでに景気の冬は来ています。だからどうした?では困るでしょう。
 冬が来れば、寒さを防ぐコートや手袋が必要になります。 また重油やヒーターも必要。暖かいところへ移動するのも1つの作戦。ほかに考えられることは、家のドアや窓の隙間の点検もあります。薪を早めにオーダーすれば安いでしょう。

 このように冬に向かっていろいろ考えることができます。実際に今現状の売り上げが低迷しているとして、私たちに何ができるでしょうか? 「失業率上がっているし、仕方ないなあ、しばらくは」ではキリギリスの発想でしかありません。 蟻になって考え、どうしたら長い冬を越すことができるのかを真剣に考える時期に来ています。 
 日本でも百貨店は総崩れ、スーパーも低迷していますが、ユニクロは9月の売り上げが31%増でしたし、パリの基幹店は800人の行列ができる騒ぎとなっています。スーパーの中でも首都圏にあるOKは伸びています。他人と同じことをやってもだめなんです。
 たとえばOKの場合は、セールをほとんどしない代わりに毎日ロープライスで提供しています。 また将来値上がりするものはきちんと告知、訳あり商品も理由を知らせるなど、お客さんを裏切らない経営を貫き通しています。

 私なりの経営スタイルとしては、「お客さんの痒いところに手が届く」を心がけています。前のブログで書いたガラスコンベンションのご一行様は、結局木曜日の最終日にも来店されました。火曜日から木曜日までコンベンションでしたが、毎日足を運んでいただきました。その3日間の合計売り上げは$1160になります。 そして3日間連続で翌日の朝食を無料で提供しました。そうした感謝の気持ちに対して恩義を感じて再来店したかどうかは不明ですが、3日間食べても飽きさせないメニュー構成とホスピタリティではないでしょうか?

 今日は、いつもの常連さんがスペインから帰国後に立ち寄りましたが、奥さんが当地で食中毒になったということで、いつもの刺身を控えていました。それで支払いが終わった後で、ウーロン茶とはちみつ、摩り下ろし生姜をカップに入れて「明日の朝にでも飲んでください」と伝えました。こうした少しのことが感謝され、次への来店につながります。何をすればよいのか分からない人が多いのも事実ですが、それはお客さんを観察すれば答えが出てくることです。どうすれば幸福感を与えることができるのかを考えることですね。 決して白々しく次回の来年につながるような販促をしても駄目です。それは心が入っていないからでしょう。

 総体的には以前に書いたデフレ化が進むことでしょう。 レストラン産業でも高い店が潰れています。 不味い店やマネジメントのない店も潰れますが、いくら美味しくても高い店は敬遠される御時世です。常にマーケットに対して変化していかないといけない。 変化に対応できないと、恐竜化現象が起き、寒い冬を乗り越えることなく凍え死んでしまいます。レストラン業界で言えば、今は選別の時代です。選ばれるためには何をすべきか? 美味しいものを提供するのはもちろんのことです、そしてお客さんに得をさせることじゃないですかね。景気の悪い中、わざわざ足を運んで来店されるお客さんに何かを持ち帰ってもらうことでしょう。それは満足感であり、幸福感ではないでしょうか? 業界違えど、お客さん商売をやっていれば、みな同じだと思います。

 また今すぐに結果が出なくても、将来に向けての種まきも積極的にやらないといけません。決して冬には芽が出ることはありませんが、春になれば芽が出て茎になり、やがて葉を茂らせ、花を咲かせ実となることでしょう。

 結果的に、冬に向けて即効果の期待できる販促を行うこと。そして来年の春を期待して秋から種まきを行い続けることですね。

自然は実に正直です。 寒いときには芽を出すことはありませんが、その寒さを耐えながら春に芽を出すための準備をしっかり行っています。私たちもそうするべきでしょうね。

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