週末往来:今後の日本を考えてみる

 実は、少し前に日本にいる友人に質問状を送りました。それは仮にアジアに移住するとしても保険が必要である、その保険とは最悪の場合、日本に帰国するというもので、日本に帰国するとして私のような者にビジネスができる環境があるかどうかということです。もちろん、私のような図太い人間はどこに行っても小銭だけは儲けることができると自負しておりますが。ちなみに友人はIさん、かつて米国で5-6年生活した経験を持ち、日本の上場企業でも働いていましたが現在は小さな会社に在籍しています。

質問1~少子化、人口減などで問題ありき日本に将来はあるのか?
    やはり、外国人を受け入れていかないと無理、その受け入れ方をどうするかにかかってい
    る。~ということは政治の問題であるということ、難しいところですね。

質問2~それとも成熟化した欧州の国、フランスやドイツなどのように安定し細々と生きていくのか?
    アイデンティティを失った日本人には無理。これからの世界は中国のように強い意識を持っ
    た国でないとサバイバルできない、悲しいことに日本は無理だろう。日本人が日本人として
    プライドを持っていかないと、本当のグローバル化も生き残りも難しい。~かなりの辛口回
    答です、私も思うが日本人って「中途半端」なんでしょうな。もちろん、私のような変わり者
    は違うと思うけど、80%はそうなんじゃないですかね。村の形成が好き、それはここ米国で
    も同じで、駐在員の中で米人と親交を持ち家族単位で付き合う人がどれだけいることか?グ
    ローバル化は個人から始めていかないとダメ。アメリカに来て日本のテレビやビデオを見て
    日本人とばかり付き合っていては進歩がないということでしょう。

質問3~日本はダメでも、企業には環境技術など優れたものがあると思うんですけど?
    確かに技術はあるが、戦略が世界についていっていない。考え方や組織が堅いんでしょう
    ね、遅いですけどね。素晴らしい職人芸などをマイスター制度などで支援して育てたほうが
    いいし、何でもかんでも技術を海外に垂れ流しすべきではない。もっと日本の技術を大事に
    して、それに付加価値をつけなければ資源のない国でも生き残れるが、西洋かぶれの経済
    体質では無理がある。~サムソンが伸びたのは、やはり最初日本に学んだからではない
    か?教えることが良いことだが生徒に追い越されては身も蓋もない。海外に出ると日本の職
    人芸は素晴らしいものがあると認識するんですが、日本国内にいるとそれが見えてこない、
    単なる3Kにしか写らないから後継者も育たないということですかねえ。

 今、Iさんはあるモノを手がけようとしているそうです。それに対して大手企業から誘いがあるものの、焦らずにじっくり煮詰めようとしています。「スイスの時計のように、国外に技術を放出しないよう、生産する地元を潤すような経営体質をつくり、哲学をもったビジネスプランを考えないといけない」と言ってくれました。

 結局、日本の政治体質が変わらないと日本は再生できないということでしょうか? 自民党が倒れ民主党に代わったものの、中にいる人は旧自民党でその実力者は田中角栄の秘蔵っ子、そしてかつては7奉行と言われた中の1人、小沢ですが金権体質は変わらない。まあ、アジアの政治はというか、政治にお金は付きもので代わる必要もない。クリーンな政治なんかあるわけないでしょう? 国と国もそう、裏で駆け引きあるのですから。フセインが死んだと信じていますか? ひょっとしたら米国の厳重な警護の下、安全な場所で隠居生活を送っているかもしれない、政治とはそんなものです。プレスリーが生きているという話なら100%ないと思いますが、こういう話はよくあります。
 ただ、ダーティでも何でもいい、国民生活を豊かにすること、国を成長させること、そういうことをしっかりやれば誰も文句は言わんでしょう。不満があるということは彼らがつまらないからです、生活が豊かでなく面白くないからです。お金がすべてではないが、ある程度の幸せは買えるのです。だから政治がしっかりして、国を引っ張っていかないといけない。
 私自身は、2極分化すると思っていますから、富裕層は大都市にいると思うので、そういうビジネスを展開すれば面白いとは思うのです。それから前から書いているように、アジアのサイズを北米サイズとして考え、アジアを1つとして考えれば、発想も違ってきますね。暑い夏は、北海道に住み、寒い冬は東南アジアに住むような老後を提案するとか、いろいろ仕掛けができると思います。日本のサイズはインドネシアのスマトラ島の70%でしかないそうです。小さな日本を大きく生かすにはアジア経済圏を利用するしかないですね。

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