日経ビジネスから 新年号

 今日届いたばかりの日経ビジネス、タイトルは「新・金融立国日本」です。その巻頭で田原総一郎が「復活へ選択肢を示せ」と言っています。この人、テレビでは回りくどいことを言いますが、文章では最もらしいことを言っています。例えば日本の歳出は92兆円なのに、税収は37兆円しかない、その穴埋めを国債と埋蔵金で行っており、これはギリシアの政府債務が140%なのに比べ180%もある。出るものを削るか入るものを増やすしかない。ただ、国民に対して増税を言えば選挙で落ちるから言えない。国民も増税は嫌だが社会福祉は欲しい。って感じのことですね。

 結論は、国民にはっきり示しないさいと言うことでした。消費税10%になります。でもこんなに暮らしが良くなりますとか、数字で示しなさいと言っています。当たり前のことを言っている。今の日本の財政はアメリカ人の一般家庭の財布と同じじゃないですか? 収入は頭打ち。でも車買わないといけないから借金してローンを組む。旅行にも行きたいけどお金ないからカードで払う。こうしてどんどん借金が貯まっていった。じゃあ、どうするんだ! まずはカードをはさみで切って使わないようにすること。これは余計な借金を増やさないようにする第一の選択肢ですね。そして、すべてを小切手で払う、そうすればお金の出入りが明確になる。お金がないのに小切手は切れないですね。そうすると「我慢」することを覚えるわけです。そして利口になっていくんだと思います。

 さて、日本はどうでしょう?まずは国債をやめないといけないが、一気にやめるわけにはいかないでしょうから、毎年減額していくことですね。そして税収を上げるのは消費税を上げるのが一番早い。「そうしないと日本は破綻するんですよ」と国民に理解を得るしかないじゃないですか。そして財政を立て直したら、国民の生活向上にお金を使うことを考える。社会福祉の充実ですね。出産費用をカナダ並みに無料にする。義務教育以上についても高校までは無料にするなど、国民の負担を減らす方向を示せばいいじゃないですか。それなら国民も納得してくるんじゃないですかね。

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