2011年マーケットを予測する
今年1年はどんな年になるでしょうか? マーケットを少し探ってみましょう。
まずは昨年1年のデータを見てみましょう。
株式~ダウは昨年最も低かったのは7月2日で9614ポイントでした、年末には11578ポイントまで上昇しましたから20.4%の上昇、S&Pで見ると最も低かったのは7月1日が1011ポイント、年末には1258ポイントまで上昇しましたから24.4%の上昇、ナスダックは最も低かったのは同じく7月1日で2061ポイント、年末には2653ポイントまで上昇しましたから28.7%の上昇でした。大手の金融機関は今年の株式相場を20%程度の上昇と見ています。確かなことは今年前半までは堅調に推移するであろうということです。それは製造業が自動車を中心として強気に動いていることからも伺えます。
その強気の裏づけは何かといえばQE2になります。量的緩和といわれていますが、要するに連銀が紙幣を印刷し、国債を購入しているわけです。それゆえ、市場ではお金が回るということです。昨年前半まではリーマン後の処置として連銀は住宅ローン担保証券を買い上げてきました。これを4月末でほぼ終了させました。これにより、株価は下降線を辿り始め、7月初旬にはあっさりと1万ドルを割り底値になったのです。「これじゃ、やばい」ということで連銀は再び策を講じ始めたのです。その手を打ったのが8月、そして11月には今年6月まで6千億ドルの資金供給をすることを決めたので、株価は再び上昇気流に乗ってきたということですね。
したがって、市場はというか景気は6月までに下支えがなくとも浮上できる状態になっていないといけないわけですね。ちょうど飛行機の離陸と同じで水平飛行に入れば大丈夫で安定しますが、上昇過程にある間はエンジンもフル回転しないといけないわけです。それがないと落ちていくわけですからね。安定飛行を続けるには、雇用問題の好転(失業率が8%台に下がること)、個人消費が上がること、企業の設備投資が増えること、そして住宅価格が下げ止まり上昇に転じることだといわれています。
実際にはどうかといえば厳しいですね。雇用は失業率が下がりかけていたものの、上昇に転じ11月が9.8%ですね。クリスマス商戦が終わればサービス産業などで大量の解雇が出ることは間違いありませんから、ここで上がる可能性さえあります。個人消費も昨年、株価上昇で潤ったのは金持ちだけで、一般の人はあまり投資をやらないので関係のない話でしょう。むしろ、原油価格が上がり、それにより電気、ガス代、ガソリン代などが去年に比べ出費が増えることの方がマイナスに働き、お金を使えなくなる状況さえ想像できます。企業の設備投資についても疑問、確かに昨年多くの企業が業績を好転させ利益を出し、それをプールしている状態でしょう。これを設備投資に回すかどうかですが、「準備だけはしますよ、でも先を見極めないとできない」というのが本音じゃないですかね。
最も問題なのは住宅問題です。価格が下げ止まりを見せないのです。すでに最高値からかなり下げています。場所によっては半額になっている地区もあります。良いところでも15%ダウン。平均25%ダウンでしょう。住宅価格は住宅ローンの支払いに直結し、ローンの支払いは雇用問題に直結しています。仕事がないのにローンが払えるわけないですからね。ローンが払えないのに家を持ち続けることはできない、従って差し押さえが止まらない、市場に安い住宅が供給されるから価格が下がっていくわけです。この問題は今後2年間続くといわれています。
そうして考えると、株式市場は第1四半期までに雇用問題に進展があれば、先が見えるが、見えないと暗いということになります。今のところ、12月25日閉めの週間新規失業保険申請件数が40万件を割り込んだことが最終の報告で良い方向に向かいつつありますが、これが何週間も続かないといけないですね。もちろん、QE3を打ち出す可能性もありますが、そうなれば安いドルがますます安くなりますね。そう簡単には出来ない問題です、少し先の状況次第ということになります。
資源価格~原油については、季節要因もありますが、基本的には景気に左右されると思います。年末一時的に90ドルを割り込みましたが、再び90ドルに戻しています。去年一番安かったのは5月20日で71ドルでした。原油価格は緩やかに100ドルに向っていくでしょう。景気が回復すれば需要が増えるので上がることは必至でしょうね。
ゴールドに関しては、年末に1422ドルまで上げました。昨年の底値は2月7日の1050ドルでした。上昇率は35.4%になります。ドルが強くなれば下がるでしょうが、そうなっても中国やインドの需要、そして欧州不安が消えないことから上げ下げはあれど基本的には上昇していくでしょう。シルバーは昨年価格が2倍になっているんですよ、底値が2月7日の15ドル、高値が年末の30.98ドルです。銅に関しては62%の上昇、プラチナは22%の上昇でした。
まあ、こうした状況下で金儲けをするにはどうすればよいか? どう転んでも損しないような投資をしないといけないですね。すべてが下がることはないのです。何かが下がれば何かが上がる。それを見極めて投資をしていくことですね。私としては、もちろん毎月の投資信託はどんどん買い増ししていきますよ。4つの投資信託がありますからね。今はやはり鉱物資源系に一番力を入れています。そして最も堅いS&P連動型が一番少ないわけです。これは今年前半は変わらないと思います。
投資は将来の生活の安定を図るためにやらないといけないものです。私としては投資をしてその分配が年間10万ドル程度になればリタイアできると思っていますから、それを目標にしています。まだまだその10分の1も稼いでいませんからね。長い目で見て、有効なもの、伸びていくものを探し、それを買い、時期を見極めて売り、また次の成長分野に乗り換えていくわけです。これはやはり世の中の動きがつかめていないとできないでしょう。でも面白いですよ。本当に損するときは損しますしね、儲かるときは儲かるわけですから。
まずは昨年1年のデータを見てみましょう。
株式~ダウは昨年最も低かったのは7月2日で9614ポイントでした、年末には11578ポイントまで上昇しましたから20.4%の上昇、S&Pで見ると最も低かったのは7月1日が1011ポイント、年末には1258ポイントまで上昇しましたから24.4%の上昇、ナスダックは最も低かったのは同じく7月1日で2061ポイント、年末には2653ポイントまで上昇しましたから28.7%の上昇でした。大手の金融機関は今年の株式相場を20%程度の上昇と見ています。確かなことは今年前半までは堅調に推移するであろうということです。それは製造業が自動車を中心として強気に動いていることからも伺えます。
その強気の裏づけは何かといえばQE2になります。量的緩和といわれていますが、要するに連銀が紙幣を印刷し、国債を購入しているわけです。それゆえ、市場ではお金が回るということです。昨年前半まではリーマン後の処置として連銀は住宅ローン担保証券を買い上げてきました。これを4月末でほぼ終了させました。これにより、株価は下降線を辿り始め、7月初旬にはあっさりと1万ドルを割り底値になったのです。「これじゃ、やばい」ということで連銀は再び策を講じ始めたのです。その手を打ったのが8月、そして11月には今年6月まで6千億ドルの資金供給をすることを決めたので、株価は再び上昇気流に乗ってきたということですね。
したがって、市場はというか景気は6月までに下支えがなくとも浮上できる状態になっていないといけないわけですね。ちょうど飛行機の離陸と同じで水平飛行に入れば大丈夫で安定しますが、上昇過程にある間はエンジンもフル回転しないといけないわけです。それがないと落ちていくわけですからね。安定飛行を続けるには、雇用問題の好転(失業率が8%台に下がること)、個人消費が上がること、企業の設備投資が増えること、そして住宅価格が下げ止まり上昇に転じることだといわれています。
実際にはどうかといえば厳しいですね。雇用は失業率が下がりかけていたものの、上昇に転じ11月が9.8%ですね。クリスマス商戦が終わればサービス産業などで大量の解雇が出ることは間違いありませんから、ここで上がる可能性さえあります。個人消費も昨年、株価上昇で潤ったのは金持ちだけで、一般の人はあまり投資をやらないので関係のない話でしょう。むしろ、原油価格が上がり、それにより電気、ガス代、ガソリン代などが去年に比べ出費が増えることの方がマイナスに働き、お金を使えなくなる状況さえ想像できます。企業の設備投資についても疑問、確かに昨年多くの企業が業績を好転させ利益を出し、それをプールしている状態でしょう。これを設備投資に回すかどうかですが、「準備だけはしますよ、でも先を見極めないとできない」というのが本音じゃないですかね。
最も問題なのは住宅問題です。価格が下げ止まりを見せないのです。すでに最高値からかなり下げています。場所によっては半額になっている地区もあります。良いところでも15%ダウン。平均25%ダウンでしょう。住宅価格は住宅ローンの支払いに直結し、ローンの支払いは雇用問題に直結しています。仕事がないのにローンが払えるわけないですからね。ローンが払えないのに家を持ち続けることはできない、従って差し押さえが止まらない、市場に安い住宅が供給されるから価格が下がっていくわけです。この問題は今後2年間続くといわれています。
そうして考えると、株式市場は第1四半期までに雇用問題に進展があれば、先が見えるが、見えないと暗いということになります。今のところ、12月25日閉めの週間新規失業保険申請件数が40万件を割り込んだことが最終の報告で良い方向に向かいつつありますが、これが何週間も続かないといけないですね。もちろん、QE3を打ち出す可能性もありますが、そうなれば安いドルがますます安くなりますね。そう簡単には出来ない問題です、少し先の状況次第ということになります。
資源価格~原油については、季節要因もありますが、基本的には景気に左右されると思います。年末一時的に90ドルを割り込みましたが、再び90ドルに戻しています。去年一番安かったのは5月20日で71ドルでした。原油価格は緩やかに100ドルに向っていくでしょう。景気が回復すれば需要が増えるので上がることは必至でしょうね。
ゴールドに関しては、年末に1422ドルまで上げました。昨年の底値は2月7日の1050ドルでした。上昇率は35.4%になります。ドルが強くなれば下がるでしょうが、そうなっても中国やインドの需要、そして欧州不安が消えないことから上げ下げはあれど基本的には上昇していくでしょう。シルバーは昨年価格が2倍になっているんですよ、底値が2月7日の15ドル、高値が年末の30.98ドルです。銅に関しては62%の上昇、プラチナは22%の上昇でした。
まあ、こうした状況下で金儲けをするにはどうすればよいか? どう転んでも損しないような投資をしないといけないですね。すべてが下がることはないのです。何かが下がれば何かが上がる。それを見極めて投資をしていくことですね。私としては、もちろん毎月の投資信託はどんどん買い増ししていきますよ。4つの投資信託がありますからね。今はやはり鉱物資源系に一番力を入れています。そして最も堅いS&P連動型が一番少ないわけです。これは今年前半は変わらないと思います。
投資は将来の生活の安定を図るためにやらないといけないものです。私としては投資をしてその分配が年間10万ドル程度になればリタイアできると思っていますから、それを目標にしています。まだまだその10分の1も稼いでいませんからね。長い目で見て、有効なもの、伸びていくものを探し、それを買い、時期を見極めて売り、また次の成長分野に乗り換えていくわけです。これはやはり世の中の動きがつかめていないとできないでしょう。でも面白いですよ。本当に損するときは損しますしね、儲かるときは儲かるわけですから。
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