今日のニュースから :胡主席訪米!

 中国の国家主席が訪米中で、朝からライブで中継されています。CNNを見ていましたが、「中国は米国の最大の借金貸し出し国である」と流れていました。確かに中国の外貨保有額は、日本を抜いて世界最大です。

 そこで、思ったのですがね。日本が長い間、米国の財布を後ろから支えてきたということを思い、日本は米国に丁重に扱われてきただろうか?ということです。

 日本の躍進は、85年のプラザ合意から始まったんじゃないかと思います。若い人は知らないでしょう? 当時、円は対ドルで250円前後でしたが、それが1年後に半分近い150円になりました。レーガン政権下で、貿易赤字が増え、ドルの危機が叫ばれていたからですね。特に日本が貿易でどんどん稼いでいた時期でしたから、日本の円に対して矛先が向ったということです。

 円高が不況をもたらすという懸念をよそに、日銀の低金利政策からお金が市中に回り、それで不動産や株を買う連中が増え、バブルが発生。そのバブル経済はハワイやオーストラリア、米国本土まで波及しました。NYやロスなどの都会ではビルが日本企業に買われていったものです。秀和や麻布建物など、名前を覚えている人もいるでしょう。ただ、これはしてやったりで、結局高値で買わされたものだから、続かなかったですね。投資としては大きな損を抱えたんじゃないですか、やがて89年でしたか、バブルは崩壊をはじめ、日本は暗い10年を過ごすことになった。

 そんな背景が頭の中を過っていきましたが、今は中国の金持ちがロスやNYの不動産を買っているそうですね。また、将来の移住も含めて子供を米国で出産させるツアーまである。中国も日本の二の舞になるのか。それとも巧く通り抜けていくのか。まあ、中国は国が大きいので、国全体のレベルが上がっていくにはまだまだ時間がかかると思い、日本のような5年程度の宴では終わらないと思います。それにしてもドルを持つことの意味が今後あるのかどうかに疑問を持ちます。

 そして米国と中国が近寄れば近寄るほど、日本は蚊帳の外に置かれるんじゃないかと思います。友好国は属国になり、植民地になる。そのうち用がなくなれば相手にもされなくなるんじゃなかろうか。「お金だけ振り込んでください、後はやりますから」と言われないようにせんといかんよな。

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