今日届いた日経ビジネスから

 今号はなかなか読み応えありましたね、特集は「こうすれば世界一」、2位は儲からず3位は赤字、一番にならんといかん、ということです。
 そこにヘルメットのSHOEIの話がありましたが、会社更生法前の昭栄化工を少し知っていて、ここのお嬢さんがお客さんだったのです。確か新橋に本社があったと記憶していますが、今では三菱から管財人が入り建て直し、上場もしています。
 結果的に一番になるには、他より早く世に出す、良いものを作る、個性的なものを作るなど特徴があります。G-SHOCKはカシオの腕時計ですが、これが最たる例ではないでしょうか? 腕時計という飽和市場の中で、壊れない時計に的を絞って開発、プロ仕様がサーファーやミュージシャンスケートボーダーなどに受けた、それがファッションとなり裾野が広がっていった。すでに世界的な地位も築き、G-SHOCKと聞けば、「壊れない時計」と対衝撃性に優れていると連想されます。
 こうしてみると、日本企業の中にはまだまだ世界一が多くあります。それは真面目に研究してきた結果として生まれたものが多いようにも思いますね。仕事として捉えるのではなく、ライフワークのように地道にやってきたことが花開いたようにも思われます。

 代わって、中華料理の幸楽苑、290円の中華そばと180円の餃子、工場で機械化してつくり、同じ品質のものを安く提供する。中華料理のマクドナルドを目指しています。外資にできて日本企業にできないことはない、頑張って欲しいものです。

 最後の有訓無訓は、室伏重信さん、金メダリストのお父さんで、陸上で日本が唯一といってよいほど金メダルを取れる種目がハンマー投げではないでしょうか? 親子2代のアスリートですが、人を教えるときにどうするかと説いています。 基礎は教える、そして一定レベルまでは教える、そのほうが早いから。ただその後は自分の力で上昇していくしかない。考え抜いて、より高いレベルに到達する方法を編み出していくしかない。コーチが口を出せば、選手はアイデアを出さなくなってしまう。

 最後に「世界一」を自分の分野でどう作り上げるかですね。例えば私の経営する寿司屋には世界一はなくとも、アトランタ一は多くありますし、世界一もあるかもしれませんね。ブログでの情報発進率はひょっとしたら世界一かもしれません。アトランタ一は、卵焼きを焼く回数では一番でしょう。ほとんど毎日焼いています。これは寿司を始めるときに決めたことです。美味しい卵焼きを作ること。とにかく他と差をつけるにはどうすればいいかを考えた結果です。皆さん、卵焼きをバカにするんですよね、業界の人はね。でも卵焼きで差別化ができるわけです、冷凍や作って一度冷蔵庫に入れたものと作ったその日に食べたものでは明らかに味が違うわけです。これはアメリカ人でも分かってもらえます。確かに時間はかかりましたし、捨てる日もよくありましたが、今ではしっかり元は取っています。
 そしてデザート提供率はアトランタ一でしょうね。デザートはみな自前で作りますから、原価が安い。1つ50セント以下のものばかりです。ですから毎週来られる常連さん、高額使ってくれた方、結婚記念日や誕生日などのお祝いごとには、どんどん出しています。婚約や結婚した人にはシャンペンを贈り、何らかのお祝いをすることによって感謝されますから、それは戻ってきます。このフリー提供率では一番ではないですかね。こうした一番があるから店が赤字にならずに潰れずに済んでいるんだと思います。
 大きな一番は目指す必要がありません、身近なところから一番を作り上げ、増やしていけば、それはやがて大きな力となるでしょう。

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