アメリカの寿司屋のでたらめ経営 そして

 こんな記事を読みました。サンケイ新聞からです。
世界最高の食材が集まる米ニューヨーク市でシーフードを扱う食料品店やレストランのうち、58%の店舗が魚介類を間違った名称で提供していることが12月11日、分かった。世界最大の海洋環境保護グループ「オーシャナ」(本部・米ワシントンDC)が発表した調査結果をロイター通信や米ABCテレビ、米公共ラジオ局(NPR)などが報じた。寿司店に限れば調査した16店すべてが誤表示の魚介類を提供していた。
 安い魚介類を高級魚と偽って販売する手口は全米で約20年前から問題化しているが、ニューヨーク市では昨年8月、マンハッタンの高級グルメ食材店「ゼイバーズ」が過去15年間、ロブスターサラダにザリガニを使っていたことが明らかになったばかり。世界を代表する“グルメ都市”の権威も失墜しそうだ。

 オーシャナでは今年はじめ、シーフードを扱う81店舗から計142のサンプルを入手しDNA鑑定を実施。その結果、フエダイの仲間、レッドスナッパーは実はティラピア(カワスズメダイの仲間)かスケトウダラ、太平洋産のタラは養殖パンガシウス(ナマズの一種)、天然のサケは養殖された大西洋産のサケだったなど、多数の誤表示が発覚した。
さらに、カレイ科のオヒョウは、米食品医薬品局(FDA)が高濃度の水銀を含むとして妊婦や小児に摂取を避けるよう警告しているアマダイだったほか、人気のすしねたで知られるホワイトツナ(シロマグロ)の94%は、食べるとひどい下痢になるとして米国では健康被害警告が出ている深海魚の一種、バラムツだった。結局、ニューヨーク市内に流通する魚介類の39%は、間違った名前で売られていたという。
 調査結果についてオーシャナのキンバリー・ワーナー上級研究員は「ニューヨークのシーフード愛好家がいくつかの種類の魚を購入する際、3回に1回以上だまされるということは受け入れ難い」と憤慨。

 FDAの広報担当者はロイター通信に「健康被害の原因の多くは特定種が引き起こしており、誤った名称で提供されているシーフードはアレルギー反応などの健康被害を起こす可能性もある」と強調した。

 オーシャナによると、ニューヨーク市での魚介類の誤表示率(39%)はロサンゼルス(55%)やボストン(48%)より低いが、マイアミ(31%)よりは高く、同じニューヨーク市内でも、全米展開する大手スーパーでの誤表示率は12%と低かった。

 米国での魚介類の誤表示は20年前から続く問題だが、米議会では今年7月、誤表示防止のため、レストランや小売業者に対し、消費者に魚介類の産地や流通経路など詳細情報の提供を義務付ける法案が提出された。

 米国立水産研究所の広報担当、ギャビン・ギボンズ氏はNPRに「この法案の施行が本当に必要だ」と話し、「仕入れ・流通段階での商品の請求書などをチェックすれば、誤表示を行っているのが仕入れ先か小売業者かを見分けるのは困難ではない」と訴えている。

 オーシャナは自然保護の観点から、絶滅の危機に瀕する希少種の魚類が店頭や市場に出回っていないかを調べるため、DNA鑑定による魚介類の調査に取り組んでいる。


また水銀の問題も大きく取り上げられています。
 
欧米ではまた寿司がやり玉に上がっています。世界のニュースを幅広く紹介する米ニュースサイト、グローバル・ポストが12月4日に「Sushi kills your brain(寿司があなたの脳を破壊する)」というシンプルかつ過激な見出しの記事を掲載したからです。
 なぜこんな記事が出たのかというと、サメやメカジキ、そして寿司ねたでおなじみのクロマグロといった大型の魚に含まれる水銀の量が年々、増えており、こうした魚を食べ続けると水銀の毒のせいで、子供の脳の発達障害といったさまざまな健康被害が起こるという報告書が発表されたからです。

 ほとんどの海の魚は、こうした問題に関する危険性を少しは有しているのですが、前述した大型の魚は海の食物連鎖の上位におり、ごく微量の水銀を含む小さな魚をたくさん食べて、水銀がどんどん体内にたまっていると考えられるからです。
魚介類の水銀汚染の深刻化を食い止めるため、水銀の使用を制限する国際条約を策定しようと来月、国連主催でスイスのジュネーブで開催される「国連水銀条約協議」を前に発表されたこの報告書では、米国がこれまで安全と定めていた水銀消費量が安全ではないことが判明したため、この消費量を現在の4分の1に減らすための新たな国際基準が必要と主張。
 こうした状況を鑑(かんが)み、水銀の平均含有量が多いカジキやクロマグロはメニューから除外し、それらよりは水銀の含有量が低いハタやビンナガマグロについては、食べるなら1カ月に1回に抑えるようにすべきだと呼びかけています。

 同業者として、シロマグロ販売を止めるように以前にAXISに書いたこともあります。米人の中には、こんなのが好きな人がいるわけです。訊かれるたびに、「サンフランシスコでは老人がこれを食べて死んでいます、腹痛を起こす可能性があります」と私は言っているんですけどね。
 誤表示も多いは事実です。まあ、良い名前にすれば売れますからね。こうしたごまかしは良くない、いずれ自分の首を絞めますからね。特に中国系や韓国系にはこういうのが多いです。

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