ナマコがあります、年末ですかね。
先週末に入ってきたナマコです。「海の朝鮮人参」と呼ばれているそうですが、それは知りませんでした。年末年始の祖母の家に行くと、たいてい酢の物でありましたね。このコリコリ感がたまらないのですが、昨夜アメリカ人に食わせると、「堅くてダメ」でしたね。まあ、そんなもんでしょう。イカやタコでも堅いと言うのですからね。
入っていたばかりは、こんな感じです。
それがまな板の上に置いて、塩を振り、ボールを被せてぐるぐる回していくと表面の汚いものが取れていくわけですね。すると、こんなに綺麗な色が出てくるのです。
あとは切って、酢の物にするだけなんです。
また、近年では、健康や美容効果によいとされるコンドロイチンやコラーゲンが注目され、日本や中国だけでなく、マレーシアでも「ナマコブーム」となっており、ナマコを使用した石鹸やクリーム、更には、ナマコゼリーやジュース、ジャムなども登場して来ているようです。素晴らしいじゃありませんか?
入っていたばかりは、こんな感じです。
それがまな板の上に置いて、塩を振り、ボールを被せてぐるぐる回していくと表面の汚いものが取れていくわけですね。すると、こんなに綺麗な色が出てくるのです。
あとは切って、酢の物にするだけなんです。
中国古代医学の名著『五雑俎』によると、「海参(ハイシェン:ナマコ)は遼東(大連周辺)の海辺にある。その性は温補で…人参に匹敵し、ゆえに、海参という」と記されており、中国でイリコ(干しナマコ)を海参と呼ぶのは、その薬効が陸の人参(朝鮮人参)に匹敵することからだと言われています。
『本草綱目拾遺』では、「腎の精を補し、髄を益す。痰とよだれを取り除き、小便を調整し、血を生成し、人体の陽気を強壮する。潰瘍の表面の虫毒を取る」
『本草従新』;では、「腎を補い、精を益し、人体の陽気を強壮にし、肢体と筋肉の弛緩、脱力を治療する」
清代の『随息居飲食譜』では、「滋陰補血、壮陽、燥証滋潤、月経調節、胎児滋養、生育順調と、産後、病後、衰弱後、勃起不全による不妊の全てに良い。豚肉、羊肉、ハムと煮込んで食するのがよい」
『薬性考』では、「火を降ろし、腎を滋し、腸を通し、燥証を潤す、疲労と疾病を除く」
『本草求原』では、「五臓を潤し、精を滋養し、水気を下行させて利尿する」等、数多くのナマコの効能が記されています。
「中国社会科学院瀋陽生態所」の実験データによると、
ナマコは、高たんぱく質(55%以上)、18種類のアミノ酸(内、8種類は人体が合成できない必須アミノ酸)、リン、鉄、ヨード、亜鉛、セレン、バナジウム、マンガン他の多様な元素、ビタミンB1、B2、E、K、PPなど多種類のビタミン類、コンドロイチン、ダルタチオン、まなまこグリコシド、タウリン、ニック酸、SODなどの生物活性成分を含む50種以上の天然栄養成分の宝庫とされており、昔から高級食材としてだけでなく、薬膳料理としても利用されていたことが伺われます。
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