死体は自分で運ぶ?

 訃報ですが、昨夜友人の母親が死亡しました。まあ当人が67歳ですから母親はもう90歳近かったと思います。擁護施設で亡くなりましたが、かなり前から容態は悪化しており、救急車で病院に運ばれICUに2-3日間入ったままの状態もあったそうで、日曜日に一緒に食事をしたのですが、「あと2-3日みたい」と言っていたので覚悟はしていたと思います。
 さてここからが本題ですが、死体は遺言通り、出身地であるピッツバーグで埋葬します。そこまではアトランタから車で運びますが、ご主人がCheveyのピックアップトラックを持っているので、たぶんそれで運ぶのでしょう。「えー死体を自分で運ぶんですか?」と思うでしょう。それが一番安い方法だからです。よほどのお金持ちでない限り、こういう方法を採用するみたいです。
 その本人からの話ですが、ある人が親が死んで、同じように死体を生まれ故郷に運ぶことになりました。ただ棺おけもないし、どうやって運ぶがを考えていたそうですが、家にはボートがあったのでそのボートに乗せて運ぶことになりました。行き先は定かではありませんが、途中で泊まることになり、モーテルに宿泊しましたが、朝起きてみるとボートがありませんでした。盗まれたのです。死体は?盗んだ人はまさか死体が中に入っているとは思っていなかったみたいです。結局、死体は出てこなかったみたいですが。日曜日に冗談交じりで「あなたたちが運ぶときには、BODY INSIDE と紙に書いておかないといけないですね」と言ったものです。

余談ですが、こうした高齢者の医療費がバカになりません。救急車を料すると500-1000ドル、ICUに1日入ると1万ドル、そして何かと治療をすると金額は膨れ上がります。確か65歳以上は無料ですから、請求はすべて政府に向かうわけです。今後ベビーブーマーがどんどん高齢化していき、医療技術の発達で長生きする人が増えるのは良いことですが、こういう人たちの医療費がアメリカの財政を悪化させています、日本も同じことですけどね。難しい問題です。

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