これがPaul Hobbsのハイエンドです。

 自分自身へのクリスマスプレゼントというかボーナスにしたワインです、このブログではお馴染みのPaul Hobbs、Cabernet Sauvignon、その中でも最高位にランクされているBeckstoffer To Kalon Vineyard
です。
Beckstoffer To Kalon Vineyardについての能書きは以下です。
Pioneer of winemaking in California, H.W Crabb first planted his vineyard in the mid-19th century. Known as one of the best sources of grapes at that time, Crabb named it ‘To Kalon’ from Greek meaning ‘the Highest Good’. In the 20th century, To Kalon found new glory as “Beaulieu Vineyard #4,” source of the legendary Georges de Latour wines made by famed winemaker Andre Tchelistcheff. When Andy Beckstoffer purchased this portion of To Kalon in 1993, Paul seized this rare opportunity to work with this historic site.
ちなみに、このワインはロバート・パーカーが95点か96点をつけたそうです。カリフォルニアワインで、100点満点をもらったワイナリーは、これまで11しかありませんが、その1つがPaul Hobbsです。
少し日本語の能書きを入れましょう。
ある日父親が買って帰って来た1本のワイン。父はそのワインを紙コップに注ぐと食卓に並べました。その香り、その風味、その味わい…。息子は瞬間にして紙コップに注がれた1杯の葡萄酒に執り付かれ、運命的な出会いを果たしました。彼は後にパーカー満点の史上最高峰のワインを産み出すことになるのですが…その若者こそがポール・ホッブスその人。そして紙コップに注がれたワインは、『シャトー・ディケム』(3度のパーカー100点を獲得するボルドー最高級シャトー)の1962年ものでした。1969年、ポール・ホッブス氏は父を説得して所有していたリンゴ園の樹を全て引っこ抜き、葡萄の樹を代わりに植えました。これがポール・ホッブス氏の長きに渡るワイン道、その始まりでした。彼は 『ロバート・モンダヴィ』での調査技師、『オーパス・ワン』 醸造チーム入り(1981にヘッド・エノロジストに任命)、アシスタント・ワインメーカーとしての 『シミ・ワイナリー』 参画(1989年に副社長兼ワインメーカーに)と着実に経験を積んでステップアップを重ねます。その腕前と名は徐々に知れ渡り、遂には 『ピーター・マイケル』 『ルウィス』 『ヴァン・クリフ』 『フィッシャー』 『シャローン』 といったカリフォルニアの錚々たるプレミアム・ワイナリーから続々とコンサルタントのオファーを受けるまでになります。スター・コンサルタントとして天賦の才を如何無く発揮し、多大なる名声を博した彼ですが、しかしその一方で自分でもワイナリーを持ち、自らの名でワインを造りたい…という衝動を抑えることは出来ず、いよいよ1991年に念願となる 『ポール・ホッブス』 設立に至ります。初年度、彼は感触を確かめるように、シャルドネ、ピノ、カベルネ、3種を全て手造りで、ほんのわずかのみ造り上げました。彼は大地の声が聞こえでもするのでしょうか。テロワールの個性を資質以上に引き出して表現する彼のワイン達はたちまち話題となり、ファースト・ビンテージからスペクテイター、パーカーともに90点オーバーの大台を獲得します。彼がワインを選んだのか、それともワインが彼を選んだのか。ともかくカルト入りまでに擁した時間は、ほんのわずかでした。ワイン誌でのハイスコア、数々の受賞歴、とても書ききれぬほどの賛辞。年を追うごとに着々と「完璧の域」への歩みを続けると、遂に2002ビンテージにて、【究極スコアのパーカー100点】を獲得し、その名声は遂に頂点に達しました。その2002年がこのBeckstoffer To Kalon Vineyardなんです。日本の楽天で買えば4万円もします。ちなみに2001年が98点、2003年が97点、2004年が94点、この2006年が96点となっています。これぞまさに「神の雫」ではありませんか? 飲むぞ!

Comments

Popular posts from this blog

実録 詐欺物語

お気の毒 2月1日(水)

むかつき 5月24日(金)