週末往来!景気に対する考え

 円が3週間ぶりに90円台に戻り、失業率が若干ながら下がりました。少し風向きが変わってきたのでしょうか? 

 すべては、ここ2週間の雇用関係の数字でした。 確か先週ADPの週間速報で、失業保険の申請者数が減少。そして今朝発表された11月の失業率は10月の10.2%から10.0%へと1年ぶりに下落したことで、「おや、行けるんじゃないか?」と底打ちから上昇の兆し、気配が見えてきたのでしょう。そうなるとドルは強くなり、逆にゴールドは急落し、1161ドルまで落ちました。2日前の高値は1225ドルでしたからね、本当に急落です。

 ただ、株式相場自体は少し息切れ、利食い状態にあり、良いニュースで150ポイントも上げましたが、その後売られ、最後は22ポイント高で終了しています。

 実は、ここのところ、レストランの週末の売り上げは少し盛り返してきています。前年を超えてきているんです、これは良い傾向でこれが本物であって欲しいと思います。

 しかしながら実際のところはどうなんでしょうか? 業種によってばらつきが出てきています。 環境関連で政府の補助が出るようなところは、行け行けムードでしょう。自動車関連は回復に程遠いのですが、8月の刺激策で車が売れすぎた反動とみています。 在庫がなくなった分の仕事が回ってきて年内は上向くものの、来年以降は未知数でしょう。底は打ったが上がるにはかなりの助走距離が必要なのでは?

 オバマがアフガンに3万人の派兵を決めましたが、その費用はどこから出るのか?という疑問も残ります。相変わらずの借金体質には変わりがなく、外国からの投資に依存しているのです。アフガン派兵も見方を変えると、これにより日本など同盟国に資金面での援助を期待し、軍人の給与に充てるとも見れます。そうすると失業中の人が雇用されたことになり、数字的には3万人が雇用されたことになる?このようなテクニックもあるかも知れません。

 まあ、アメリカに対して思うことは、やりだすと行動が早いので、進み方も早いということです。オバマが掲げるグリーン政策や新エネルギー政策については多額の補助金がつくでしょうし、それに群がり乗れば儲けられる可能性があるので、皆一同に動くということですね。連邦政府のばら撒き予算は、日本同様のようですが、何だかんだ言ってもお金が入ってくれば使いますから、それは良いことです。

 したがって、景気は2010年に浮揚するのか?といえば少し疑問が残ります、そんなに簡単かつ単純ではないでしょう。商業不動産の不良債権、個人破産などの問題は依然としてあります。住宅価格も底を打ち、回復軌道に乗り出したばかりです。今週、GA州の2つのローカル銀行が潰れ、今年に入って24行が潰れたことになります。このように末端では、まだまだ膿が出ていないのです。したがって、薄氷の上を歩いていると考えるのが適切でしょう。


続く

Comments

Popular posts from this blog

実録 詐欺物語

ハワイ島は超金持ちのお忍び場所

お気の毒 2月1日(水)