これって笑い事ではない! 今朝のCNNから

 以下はCNNからです。
米国で高等教育の学費が高騰し、多額のローンを抱えて返済に行き詰まる卒業生が続出しています。学生や援護団体からは、政府に民間ローン規制などの対策を求める声が高まってきました。
クリスティン・シュロードさん(28)は一家の中で初めて大学に進学したが、ロースクールを卒業して3年後、学生ローンの負債が25万ドルにまで膨れ上がり、返済に行き詰まった。
デトロイトのウェイン州立大学で法学の学位を、シカゴのジョン・マーシャル・ロースクールで不動産の修士を取得したシュロードさんだが「それだけの価値が本当にあったのか」と肩を落とす。
政府のローンを活用しないまま民間のローンに手を出す学生も増えているが、これは非常に危険だと、学生のローン相談に乗っている団体は警鐘を鳴らす。
政府の学生ローンなら消費者保護の対象となり、7月1日からの制度変更で負担軽減や返済免除の措置が導入されるなどさらに利用しやすくなった。しかし民間ローンはこうした保護措置がなく、返済能力が低い学生ほど高い金利を設定。2008年の金利は最高で18%に達したという。同団体の調査によると、こうしたローンを利用している学部生の割合は、2003―04年は5%だったのが、07―08年は14%へと大幅に増えている。
同団体の調査では、米国で学生ローンを利用する学生の割合は公立大学で62%、私立の非営利大学で72%、私立の営利大学の場合は96%に上る。負債額の平均は公立の学生が平均2万200ドルで、2004年に比べて20%増加。私立ではこれを大幅に上回る。
カリフォルニア州の芸術大学を卒業したポール・ラミレスさんは、在学中にアルバイトの時間が取れなかったため学生ローンを利用。卒業後、月額1200ドル(約11万円)の返済を要求された。その後1700ドルに増えた返済のために両親と同居するようになったが、不況で職を失い途方に暮れる。
こうした状況を前に、学生援護団体は「米政府も大学側も、学生が不必要な民間ローンに手を出すのを防ぐ措置を取るべきだ」と主張。学生からも、民間ローン問題について政府の調査を求める声が上がり、高校にファイナンシャルアドバイザーを派遣して、学生に正しい知識を普及させて欲しいと訴えている。

 先日、住宅のリファイナンスを無事に終了した私ですが、店までClosingで来てくれた弁護士がまさにこの例でした。世間話をしていたのですが、多額のローンがあるそうです。 エモリー大学の大学院で弁護士の資格を取ったものの、政府の学生ローンの残高は20万ドル。「それって家が買えますよ」発言をしてしまいました。それで30年ローンで払い続けるんだそうです。彼女はたぶん35歳前後だと思いますから、引退するまで払い続けます。アメリカでは大学の学費はお金持ちでない限りは自分で払います。レストランなどでバイトすれば3-4万ドルは稼げますからね。それでも大学院などに進むとそんな時間もなく、ローンを申請せざるを得ないのです。下層の人は特にそうなってしまう、そして今のような失業率が高い現状からするとレイオフされてローンが払えなくなる。かわいそうですけどね、これがアメリカの現実です。

 FOXでは、こんなつまらない話題がありました。政府が景気刺激策として小切手を送ったのを憶えていますか? Stimulus Checkと呼ばれるもので、子供が2人いる世帯では確か最大1600ドルだったと思います。実はこの小切手が収監中の囚人3900人にも届いているのです。額は250ドルだったそうですが、無作為に低収入の人に送ると、使えない人にも届くということです。まさにばら撒きですね。それを返還するようにするみたいですけどね。

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