週末往来:尖閣問題から

 一件落着のような尖閣諸島問題ですが、このままでは済みそうにありません。中国漁民はこれに味をしめてどんどん領海侵犯を行い、乗り込んでくるでしょう。そして彼らを守るため、中国海軍が後ろに控えるでしょう。

 そうなると、日本はどうしますか?海上保安庁が出動ですか?何もできない、自衛隊が出ますか?同じく何もできない。結果的に尖閣諸島は中国の思い通り、彼らのものになる。そして日本は「返還交渉」を末永く行うことになります。まず、政府職員でも住まわせて守ることから始めないといけないですね。

 実は中国は汚い国でして、同じようなことを南シナ海でもやっている事実があります。南沙諸島がその例で、ここはフィリピン、ブルネイ、マレーシア、台湾などが領土主張をしています。英語ではSpratly Islandsですが、どう見ても中国からは離れています。ボルネオ島の北の方にありますかたね。 実は、ここはかつて日本の領土だったんですね、太平洋戦争で領土を拡大したに日本帝国の領土だったんです。ところが敗戦してサンフラン講和条約で領土放棄を行いましたから、そこから各国が「わしの土地じゃい」と言い出したんですね。ボルネオだって今ではカリマンタンですが、ボルネオと言ったほうが分かり易い。フィリピンの南にあり、スマトラ島と同じぐらいの島ですが、南はインドネシア領、北がマレーシア領、北西部の一部があの金持ち国、ブルネイです。
 
 1987年に海洋調査の後、海軍を行動させ、漁民を上陸させました。そして主権碑を立て「これは中国の領土だ」と言い張ったのです。これに怒ったベトナムと軍事衝突が起こり、ベトナム人75人が死亡し衝突は終わりです。当然ながら、戦いを続けても大国に敵いませんからね。その後は施設を建設し、軍を常駐させています。

 フィリピンから米軍が去った1992年から3年後の95年にもこの南沙諸島の東側のさんご礁にやはり施設を作り、軍を駐在させています。これに対してフィリピン政府は抗議していますが、何もできません。力が違いますからね。

 こうして中国という国は自国の発展のため、どんどん悪事を働いているわけです。南沙諸島も尖閣諸島も同じ、地下に眠る資源が目当てです。

 こうした歴史があることから。、今後中国漁民が堂々と尖閣諸島に上陸します。日本政府は前例がありますから、何もできないわけです。そのうち中国海軍が物資を運び入れ、施設を作り、「ここは中国の領土だ」と言い張るようにシナリオが出来上がっています。

 それで日本に何ができるんですか? 指1本でも触れたら中国の国内にいる日本人駐在員を拘束されますね。人質取られたら日本は実に弱い。それで無条件降伏ですか???

 結果として、米軍に頼むしかないわけです。その日米軍事同盟も沖縄問題があって、はっきりしない状態が続いています。「戦争は起こるわけない」と思っている日本人が大多数でしょう。今後、そういうわけにはいかなくなりますね。

 そうなると自衛隊法を改正しないといけない、ここで日本が真っ二つに分かれるわけです。何せ太平洋戦争で多大な犠牲を払い、原爆も落とされた国ですからね、「戦いません2度と」思っているに違いない。ただこれだけ中国が生意気になって、あからさまに横柄な態度を取り出したら、それに従うわけにはいきません。日本は立ち上がらないといけない。国として国民を守る義務があるわけで、法改正をして戦う準備をしないといけません。でも、骨抜きにされて60年ですから、できないでしょう。

 それが日本の問題なんですよ。意欲を殺がれてしまっている。そこが問題。

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