お金儲けとストレス

 昨夜のこと、実は一昨日に給与に見合った仕事をしない人物に対して「きちんと仕事ができないのであれば給与を下げるしかないな」と言ったところ、昨夜こんな話があったわけです。

 例えば、店の前に落ちているタバコの吸殻を拾うのは当たり前、窓ガラスの隅にハエが死んでいたり、ほこりが溜まっている、また蜘蛛の巣があるなど、これをきれいにしないといけませんね。ただ、私はそういうことを本人にしなさいとは言っていません。それを指図しなさいといっているわけです。

 明らかに時間給の人間と月給の人は違うわけで、それを発見して彼らにやらせなさいと言っているわけです。それに対してできないし、無理であると返答をしてきました。「私にはできない」のノリですね。

 これまでに仕事でストレスを抱え込み、胃にをやられているからでしょう。これ以上の負担をかけるとまた体が変調をきたすのでしょうね。

 それに対して私は、「それでも、あんたお金欲しいだろう。ストレスのない仕事なんてないさ。これはちょうど交換みたいなもんさ。ストレスが多いから実入りが大きい。逆にストレスを感じないような単純労働であれば給与は低いのだよ」って感じですね。

 さらに私は畳み掛けます。それはちょうどゴルフのようなもの。みんな面白くなる前にやめてしまう。ほとんどの素人はボールが当たらないとかつまらないのでやめる。要するに壁に当たってその壁を乗り越えることなくやめるわけです。

 ただ、壁を乗り越えると少し面白くなってきますね。それでも毎回ゴルフ場に通って楽しいか?決して楽しくはない。楽しいのは18ホールの中で数ホールしかないんじゃないか? あとはストレスの連続じゃないですか?練習では巧くいったのに、いざコースに出ると力が出ない。それでバンカーに捕まって脱出できない、パットを3回も4回も叩いてしまう。

 これらはみな、ストレスになることでしょう。でも、1回でもドライバーが綺麗に飛べば気分が違ってきますね。ロングパターが1回でスッと入ってバーディでも取ればこれまた上機嫌になりますね。この心地よさのためにゴルフはあるようなもんです。

 ビジネスも一緒で、いろんなストレスがあってもお客さんから「美味しかった」「サービスは最高」「店が綺麗だね」とか誉めてもらえば嬉しいもんで、そのためにビジネスをやっているようなものです。そして、そうした誉め言葉は数字に結びつくわけです。金がしっかり後ろをフォローしますからね。

 ところが、お金はない。お客さんにクレーム言われるでは、にっちもさっちもいかないわけで、ストレスは増大し、気が狂いそうになります。挙句の果て、自分の金を会社に突っ込みだすとさらに大変で、最終的にはそこから逃げ出してしまうわけです、閉店ってことになります。

 結局、成功する人というのは、ストレスをうまく吸収しながらも反射板で跳ね返せる人なんじゃないかと思います。昨夜も言ったことですが、レモンもらったら皮は苦いし、実は酸っぱいし、使えないじゃないかと思うでしょう。でも賢い人はそれでレモネードを作って売るわけですね。同じものをもらっても弱者は否定的になり、強者は肯定的になるわけです。

 人の器っていうのもありましてね。これも昨夜グラスを見せて説明したわけです。水グラスには頑張っても8オンスしか入らないわけです。でも12オンスのグラスに変えることはできますし、高級外車を乗り回して500ドルの食事が毎週できるような人は、その器がピッチャー程度に大きいんじゃないかとね。

 グラスの中にストレスがあれば、さらに器の許容量は小さくなりますね。こういうことも大事です。物を見る目もそうで、前方60度の視野しかない人は、それだけの情報しか入ってこないわけです。でも180度見える人は、前者の3倍の情報が入ってきますし、後ろを振り向く余裕のある人もいるでしょう。さらには上を見る人もいるし、下を見る人もいますね。こうして見る力を少しずつ広げていかないと人間は、進歩がないわけです。

 それが今の店の中にある現状で、ある人は、60度の視野しかなから、自給にして15ドルしか稼げないわけです、ただ180度見える人は自給100ドル稼ぐことができます。単純に3倍ではありません。

 逃げる人は、どうも他人のせいにしますね。自分が変わらないといけないのに、ひたすら他人のせいにする。それじゃ、いつまで経っても自給15ドルのままですが、言っても分からない人はずっと分からない。

 なかなか難しい問題です。要は本人次第だと思うんですがね。それでも「できません」となれば、その人を選んだ私のミスとなるでしょう。しかしながら、人間の力には限界があるようでないんですよ。実際に能はその10-15%しか使われていないそうですからね。残り90-85%の少しでも使えれば、それまでの倍以上の仕事ができます。

 インテル入ってる?ではありませんがね、どんどん早いものにしていかないといけないし、どんどん許容量、処理能力のあるものに変えていかないといけない。
 これができるかできないから、将来が変わってくるわけです。でもできない人はいまだに、ウィンドウズ95を使って生活しているんじゃないですかね。そうなったらもうお終いです。


 

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