ホスピタリティの理解度

 少し、理解度が上がった人もいます。
昨日はタバコを吸うS社長がお客さんを連れて来店。それで表にタバコを吸いに行くと、Mがキッチンに行き、灰皿を持って表に行った。これは格段の進歩ですよ。

 この子を仕込みだして、早2年になりますから。少し分かってきたのが実に嬉しい。それでもまだ中途半端。それで誉めながら叱る。

 ようやく階段を1つ上がったと思う。以前の君なら出来なかったことだ。これはまさに進歩だろう。でも、よく考えれば、タバコを吸う人は毎日のようにいるわけで、灰皿をフロントに置いておけば、早いし、S社長がタバコを吸うのは分かっているはずだから、彼が来た時点で表に灰皿を置いておくべきであろう。

 そうすれば、お客さんってのは気分が良いんだよ。痒いところに手が届くということはそういうことなんだろうと、自分でも思いながら説明したわけですね。本人も誉められれば嬉しいわけです。そして自分のわずかな成長を喜んでいるはず。

 一方、私の言ったことを理解でいたはずです。先手を打って物事に従事するということを、この小さな灰皿から学んだわけですね。

 前の日は、汚い仕事をさせましたしね。それも同じようなことで、同年齢で同時期に入った同じ国の人ゆえ、命令ができないわけです。それでも高い金払っているんだから、それなりの仕事をしてもらわんと困ります。

 それでその仕事をMにやらせると、手下を引き連れてやっていました。これも後で呼んで、「これで少し分かっただろう。高いお金をもらっているということは、それに見合った仕事をしなさいということなんだよ。ただ、命令するだけで自分が動かないと、奴らはやらないよ。一緒にやればやるじゃないか」と説きました。

 さらには、日本で有名な会社の社長が早出して、会社のトイレの掃除をする話もして、どんな汚い仕事でもできるということ、初心を忘れないということが大事なんじゃないかと説くわけです。

 そういう私は何でもしますからね。トイレの床掃除もするし、便器もたまに綺麗にピカピカに磨き揚げます。今はキッチンのタイ貼りをやっていて、そのため日曜日はゴルフしません。会社の経費を使っている分、仕事しないと神に怒られますよ。

 ということで、フロントは少し上昇志向になってきました。これは大きな財産です。そして今度はランチをどう攻めていくかですが、ここでもお金に差をつけることで誘導します。すでにランチの責任者を個別に任命し、時給を大幅に上げることで、自覚をさせていますから、彼女はしっかりやってくれることでしょう。

 この国の場合、男はダメで女がよく働くとM社の元現地滞在者から情報を得ていますから、女を積極的に使っていきます。どうせ儲けても税金払うわけですから、やる人には払えばいいわけですね。

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