2009年:年末往来 郵便局が象徴する今のそして未来の米国
師走の最後の日です、ばたばたしています。昨夜と今朝2回に分け、餅をつき友人宅に配布。そしてAXIS1月号を郵送するのに、郵便局に行ってきました。中は5人待ちの状態でしたが、時間がかかっています。私の順番まで約15分。そして私は海外4通、メディアメイル10通なので時間がかかります。私の後には10人ほど待っていたでしょうか。 受付の女性は1人でした、その韓国人のおばさんは昔からいる人で、「どうしました? 1人で大変ですね、年末だから人がいないのですか?」と尋ねました。 その答えは「いえいえ、来るはずの人が病気で来ていないのです。そして来たとしても遅れてきます」さらには「人がいなくても、補充はしません。人件費が少ないほうがマネージャーのボーナスが上がりますからね」 なるほど、そういうことだったんですね。実はクリスマスイヴの日も彼女が1人で働いていたそうです。理由は同じ、病欠ですね。こうして都合の良い日には病気で休み、毎日の勤務でも遅刻が多い。アメリカ人の末端はそんなもんです。 昔の郵便局がどうだったかは分かりませんが、私が95年にアメリカに来てから、どこの郵便局も似たり寄ったりです。それがアメリカ人の本質です。 幸いにも今日は午前中で郵便局が閉まるので、そのおばさんはランチを食べることができますが、そうでなかったら、夕方まで立ったまま、1人で仕事をすることでしょう。 これを見ていた私は、アメリカを象徴していると感じました。待っている人は「他に受付はいないのか?」と怒り出し、待てない人は局を出て行きます。結果的にUPSやFedexにお客を奪われていくのです。それで赤字になると、郵便料金を値上げする。郵便事業は独占みたいなものですから、値上げがどんどんできる。そういえば封書の切手代は95年は32セントだったと記憶しています。 職務怠慢といえば、それでお終いなのです。 かつてレストランのキッチンは黒人の職場だったそうです。コックや皿洗いなどは彼らの独占状態でした。ところがメキシコから不法移民が流入してきてレストラン産業に流れ込んできて、真面目に働くものだから、黒人は追い出されてしまった。 ある日系自動車メーカーであった話で、これは前にも書いたかもしれません。あるラインの従業員のつぶやき「そんなに一生懸命働くな、適当にやっておけ。不良が出ても最終検査で見つかるん...