今後の景気動向に関する私の判断

毎日毎夜、新聞から雑誌からあらゆるものを読み分析をしています。
今後のキーポイントを上げますと、
1、アメリカ経済(すなわち世界経済になりますが)はいつ浮上するのか?
2、株価の見通しは?
3、USドルの見通しは?
この3つに集約されると思います。

1、まずアメリカ経済についてですが、失業率は来年には7%を超えるという予測が専門家の中で出されています。これはかなり確かなことでしょう。業績が下がれば一番先に手をつけるのが人件費です。私の店でもすでにフロント要員を平日に限り1名減らしました。
そしていくら政府があらゆる手段を用いても、住宅価格の下落が止まり上昇しないことには何も好転しないであろうということです。 預金をしないアメリカ人の唯一の金融資産が住宅だったのですから、これが目減りしてはどうしようもないということです。その住宅価格ですが、早くて2009年の末、遅ければ2011年まで下がるともいわれています。 政府が不良債権を買い取るとか案が出ていますが、買い取った後で価値がさらに下がる可能性があるので値踏みができません。これは最終的に国民の負担となりますから、簡単に「はいいくらで買い取りしますよ」とは言えないところでしょう。
したがってアメリカ経済の回復は早くて2010年、まあこの株価下落のインパクトを日本のバブル崩壊と同じように考えれば、2015年までダメかもしれません。最悪の事態も考えてください。 失業率10%以上、街にホームレスが溢れる、暴動が起こるといった事態です。 すでに今夏から電気料金を払えない人が増えてきています。今冬をどう越していくのか、凍死するのか、政府の援助に頼るのか、切実です。

2、株価の動向ですが、これも日経平均が4万円から5分の1に下がったことをダウにも当てはめてみてください。1万4千ドルの5分の1は約3000ドルです。冗談みたいな話ですが、冗談で済まなくなるかもしれません。 日経平均が4万円に近づいたとき、誰が8000円を予測しましたか? 誰もが「次は5万円」と思ったのでは? 3000ドルは少し大げさとしても5000ドルは現実味があります。
これも回復するには最低3年ー5年かかることでしょう。日経平均は8000円から13000円まで回復するのに10年以上もかかっています。日本人は塩漬けが好きですが、やはり漬物のたくさんある国だからでしょうか? アメリカ人は塩漬けしないと思います。 見切って売る、そして新しい株に投資する、これがアメリカ人の行動パターンだと思います。ですから、下げ止まりを見せるのは難しいですね。 日本人のように「下がったら仕方がないじゃないか、押し目買いで単価を下げ、上昇を待つ」という辛抱の概念は少ないと思います。 「ダメなら切り捨てて次へ行き、望みをつなげる」これがアメリカ人の概念だと私は思います。そういう面では下がるときにはひどく下がりますが、上がるときも早いと思います。

3、USドルの行方ですが、80円でしょうか? そうなれば日本の輸出産業は壊滅するでしょう。 キャノンは1円変われば31億円変わるそうです。まあ、少しずつドルは基軸通貨の役割を終えるとみて間違いないと思います。 さらにはアメリカの抱える大幅な財政赤字と貿易赤字を考えると安全な通貨である円や新しくできる中東の通貨にシフトすると思います。 まあしばらくは95-100円のレンジで動き、少しずつ下がっていくと思っています。

確か6月ごろの日経ビジネスで、オリックスの宮内さんが「将来、そういえばアメリカのピークは2006年だったような、、、。」という時代が来ると言っていましたが、これは当たっていると思います。
多くのアメリカ人が「大統領が変われば変わる」とか単純に考えているようですが、オバマが就任しても何も変わりません。やるのは減税しかないからです。 政府にお金がないのに減税するんですよ、ブッシュも減税しました、その一方でイラク戦争で無駄使いしました。 オバマは即撤退を明言しているようですが、これは軍部の反発を買うことになり、これがオバマの寿命を縮める引き金になるでしょう。制服組のトップは「やりたくてうずうずしている」状態です。 それが彼らの仕事ですからね、さらにはアメリカは軍国主義の国ですから、戦争をするように運命づけられています。それが今のところ、唯一「強いアメリカ」を示すものなのでしょう。大多数の国民の心理を一気に動かすには戦争が一番早いのです。 悲しい現実ですが、そうだと思います。

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