週末往来! 今日も勝負日!

 怒涛のバレンタインデーから一夜明けましたが、今日も勝負の日です。17日の月曜日までかなりの予約が入っています。世間様はプレジデントデーで会社が休みのようですが、レストラン業界はぜんぜん関係ありません。逆に稼ぎ時となります。
 今日は18人のパーティが8時半、14人のパーティが8時となっており、この時間帯が地獄になりそうです。

 その昨夜は予約の数が過去最高で、持ち帰りを6時半で打ち切り、店内に専念しましたが、ジワジワ盛り上がり、11時まで営業しておりました。
 結局、売り上げは昨年のバレンタインデーを上回る過去最高の売り上げを記録しました。昨日の売り上げを見て欲の深い私は「死ぬまでに1日1万ドルの売り上げを作りたい」と思ったほどです。あと少し頑張れば手が届きそうです。

 1万ドルどうやって作りますか? 単価の高い店なら簡単です。100人入って、1人100ドル請求すれば1万ドルです。カップル2人で来て200ドル、チップ入れたら250ドルですか?そんな店はアトランタではかなりの高級店になります。
 昨日はうちの店で60ドル程度ではなかったかと思います。もちろんお客さんによっては100ドルを超えた人もいましたが、なかなか超えるものではありません。

 より店の格を上げ、ワインの質と価格を上げていかなければなりません。昨年から10ドル以上のワインに挑戦し、今グラス売りで一番高いのが15ドルですか、これを18ドルぐらいにまでもっていきたいですね。そして現在10ドル以下のワインもすべて12-13ドル程度にする。もちろん、安いワインを高く売るのではなく、質の良いワインをその値段で売るということです。

 そしてこうした需給バランスの良い日には値段を上げることです。これは例えばホテルの価格はその需給関係によって変わるからです。
 何もない週だとしましょう。アトランタの場合は日曜日から木曜日までが高い。そして金曜日と土曜日が安いわけです。土曜日は金曜日よりも安いのです。
 それは、アトランタという街はビジネスの街ですから、月曜日から仕事をする人が日曜日から泊まってきます。だから日曜日のホテルは結構、需要があります。これが金曜日まで続き、土曜日はビジネス客がいないので、大抵のホテルがガラガラです。したがって値段を下げている、それによって市内でも「たまには週末だからホテルに泊まろう」とかの需要喚起になるわけです。
 コンベンションがあるときにはホテルは実に強気で通常の1.5倍にもなります。200ドルのホテルが300ドル、予約によっては400ドルになることもあるでしょう。
 これすべて需給関係ですよね、そうであうならばレストランも同じように需給関係によって値段が変わってもおかしくないわけです。
 
 まあ、8ドルのマグロが12ドルや16ドルになることはありませんが、少し上乗せしておくのは戦略であって、罪にはならないということです。これはぼったくりとは言わず、マーケット価格ということで収めることができると思うのです。

 さらにはビジネスで他州から来る人は、会社のお金を使ってくるわけで経費ですから、価格は問題ではない。だから高い安いは関係なく払うわけです。
 逆にローカルのお客さんは、毎週来るような人で、価格には敏感かも知れません。だからローカルを逃さないためには「適正価格」が大事だということでしょう。このように2重プライスがあっても良いのでは?とも思うわけです。

 例えばハワイでゴルフをするとしましょう。2重ではありません、3重プライスです。一番高く払うのは外国パスポートで観光で来ている人です。Ko-Orenaで200ドル近く払います。次に外国人で米国居住者またはハワイ州以外からの米国人です、160ドル近く払います。最後に一番安いのがハワイ州に住んでいるローカルの人です、50ドル程度でしょう。
 これで誰か文句言いますか? 誰も言わないと思います。そういうシステムですからね。こういうのをレストランにも応用しても悪くないと思うのですがね。

 物の価格もそうで、毎年家賃が上がっています、ガソリンの価格も上がり、様々な経費が上がっているわけで、それを価格に転嫁して当然だと思います。マグロの仕入れ値は10年前の2倍ですからね。
 値上げを恐れる経営者がいます。「値上げしたらお客さんが来なくなる」ということでしょうか? それで自分で自分のクビを締めるわけです。儲けることは事業の継続につながります。儲けることができるから店を綺麗にできるわけです。
 毎年1万ドル近くを店のメンテナンスに使えば、店はいつまでも綺麗なままですが、大半の店は初期投資だけ大きく、その後のメンテナンスをあまりやりません。だからだんだん古くなっていく、陳腐化していくのです。家もそうで買ったら毎年手入れをしていかないとボロボロになっていきますね、同じことです。
 儲けられないと店はつぶれ、結局お客さんが困るのです。だから儲けて事業を継続しないといけないということになるのです。皆さん、良い週末を!

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