週末往来

すでに日曜日の夜ですが、とりあえず週末往来! 2日連続のゴルフをこなして結構疲れていますが、スコアはまあまあです。すべては13日の商工会への調整ですが、土曜日はじゅんじゅんとのマッチプレイで7Upで勝ち、日曜日はR軍団2人を相手に前半と後半の出足の稼ぎで大きく差を広げ、持ち出しなしで終えました、前半は39で初の「70台」を期待したのですが、後半に大きく崩れその夢は去りました。
土曜日に冴えなかったドライバーの修正が日曜日にできたのは幸い。アイアンも土曜日に今一で、これをかなりの精度で修正できたと思います。
優勝したことで、日曜日は朝一に行かねばならず、会計をやるので練習が一切できないというハンディを背負いますから、毎日の素振りなどで調整を続けていかないととんでもないスコアになりそうです。

さて、土曜日は友人のお父さんが東京から遊びに来ていたのでゴルフをしようということになりましたが、77歳という高齢で週一程度のゴルフが楽しみのような方でした。クラブは私の古いものを使ったので、最初はなかなか思うように飛ばなかったのですが、前半の最後あたりからパーが取れるようになり、後半はかなり乗ってきまして、最後はバーディを取りました。終わってみれば6パーだったよううで「縁起が良い」と言っていたそうです。

私は今回のプレイを見ていて、「老人が波に乗るとそれは大変精神的に良いことであり、長生きの秘訣にもなるんじゃないか」と思ったのです。
奥様を昨年、亡くされて1人の生活が約1年近く1人暮らしが続いています。腰痛というかヘルニアの手術の後で、あまりゴルフはしてはいけないようですが、それでも楽しみの1つのようでコンペにも出ているそうですが、たまにあるバーディは活力の源ではないかと思ったのです。前半は借り物クラブでつまらないゴルフになりそうでしたが、数回のパーチャンスを逃しながらようやくパーを取ると、次もパーを取る、そして外す、また取るという連続などから、やる気が生まれてくるんじゃないですかね。こうしていくと脳が刺激され、頭を使うことにより、体全体が活性化されるんじゃないですかね、それはボケの防止になり、また健康な体を維持すると思います。パーへの意欲ですかね、「取ってやろう」という欲をもつことが大事ですね。

今回が3回目の訪米で、すでに2週間が過ぎ、「飽きるまでアメリカにいる」ということで3ヶ月は滞在するかも知れませんが、帰国前にもう1回や2回はゴルフに誘う予定でいます。娘はキャディをしていますが、こうした親孝行もあるんだと思った次第です。

3月終わりの日経ビジネスに「デフレ消耗戦、安ければいいが国を滅ぼす」というタイトルの号がありました。もちろん、日本のことです。過去15年に名目GDPが11%消失、地価は半減しています。平均給与額は12%減少、経済問題で自殺した人は倍増、婚姻件数は16%減少、国民年金の納付率は20%減少、生活保護の受給世帯は2.3倍に上昇、企業の廃業率は倍増しました。
その顕著なものが牛丼じゃないですかね。200円台で提供していますが、企業努力の結果として290円が提供できるといえばそれで終わりですが、価格競争にも限界があり、企業の本音としては止めたいんじゃないですかね。
その一方で、個性を持った商品は値引き戦争に巻き込まれず、高い価格を維持しています。その例がセイコーの時計、グランドセイコーであり、この手造りの時計はコンスタントに売れているそうです。そして卓越した技術が必要なため国内生産しかできないそうで、これが雇用を維持しているわけです。

この前見たガイヤの夜明けでもNECの山形にあるパソコン工場が社内改善を進め、パソコンの生産効率を見事に上げてる例を紹介していました。人の動作の無駄を発見し、それを機械化することにより効率を上げ、労賃の安い中国に対抗するわけですね。

寿司屋でも同じようなことが言えるように思います。デフレの象徴が回転寿司になりますね。確かに寿司という食べ物は庶民にとって高嶺の花であり、毎週食べれるものではない。それを大きく改善したのは良かったが、それによって価格が下がり、結果的に魚の値段まで下がってしまったのが現状のようです。
日本では寿司はもう二極分化していて、高級か安いしか存続しなくなってきているように思いますね。それは米国もいずれそうなります。
そして安物を追えば、それは価格競争になり、やがては収益を脅かすことになります。私の店は高級化ではないが個性化により他店との差別化を計った結果が今ではないかと思いますね。
ほかが仕入れないものを仕入れる。それは築地の情報を毎週のように取り寄せ、旬の魚を仕入れて毎月ごとに売る魚を決めて、それを変えていくという方法です。

確かに魚は高いですよ。それで他店は足踏みしているようです。パウンド30ドル以上の魚ばかりですからね。1オーダー10ドルのにぎりも当然ながら出てきます。そして最初はなかなか売れませんからね、辛抱が大事。損を覚悟で売ることも当然あり得るわけです。
ただ、そこは宣伝費だと思えばいい。そしてその損をカバーできるだけの利益を他でプールしておけば良いわけです。これが動きして約1年近く経過しましたかね。
寿司のメニューにも「築地エキスプレス」と別枠を設けてアピールしているので、お客さんにもすぐに分かるわけです。寿司通なら「Tokyo Tsukiji Fish Market」という言葉はすでに知られていて、マグロの競りなども知っているわけです。

そうした寿司ネタの「聖地」から来る魚であればお金に糸目をつけずに食べてみたいという需要は小さいながらもあるわけですね。そこを攻めているわけです。そこには競争がありませんからね。競争があるとすればそれは収益との競争です。売れない売りづらいものをどう売っていくかがビジネスですからね。需要のないところに需要を創出すると旨味のあるビジネスができるわけです。

それは回り回って、日本の雇用問題にも応用できるわけです。人件費の安い国でできるものを国内で造る時代は終わっているわけですね。
自動車が最たる例でしょう。日産はタイからマーチを輸入して国内販売している。今後は高級車しか生き残りはないと思うのですがね。
そういう面で、そろそろ日本車メーカーの中でスーパーカーを作るところが出てきても良いのではないですかね。フェラーリ、ランボルギーニ、マセラッティなど5社近くのハイエンドカーがイタリアでは作られていますからね。その究極がブガッティでしょう? 工業デザインで’有名な奥山さんはかつてフェラーリのデザインをしていましたからね、彼なんかを活用して日本でもこうした独自の発想による10万ドル以上の車を作ってもおかしくないと思いませんか?
車を買う人は個性を買うわけで、それはハイエンドに行けば行くほど、「他人が乗っていない車」を欲しがるわけですから、その小さな需要に食い込んでいくことは今後必要だと思いますけどね。
確かレクサスが40万ドルの車を限定で出しますが、限定枠を外し、そういうレクサスのさらに上の部門があっても良いと思うのです。それが1つの日本の生産と雇用を維持する鍵にもなると思います。
竹を内装に使うとか、SONYを組ませるとか、いろいろ発想はできると思うんですけどね。やるやらないは企業の方針ですが、このままでは沈んでいくのは眼に見えています。

皆さん、今週も頑張りましょう!

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