週末往来!2

今週は少しながらの設備投資を行いました。まあ、工場のように何万ドル、何十万ドルではありません。わずか1千ドルですが、これは効果あり。

 PCのモニターをアップグレードしました。これは2年前にPCを交換したときに前のモニターを使っていたので、タッチスクリーンが機能しませんでした。マウスを使ってオーダーを入れていたわけですね。まあ、最近は儲かっているのでそろそろ動いているものの、捨て時かと思い交換です。これが370ドル。

 そして寿司バーにもオーダーのプリンターを入れました、これが370ドル、あとは人件費が入ると1千ドルを超えるわけです。これまではキッチンにオーダーが入り、コピーになっているので1枚が寿司バーにもう1枚がキッチンの控えでした。忙しいときに、キッチンから寿司バーにオーダーを持ってくるのに時間がかかっていました。まあ、10年これでやってきたので、何の不都合もないわけですけどね。
 ただ、最近の店の混み具合は異常であり。何秒でも早く作れるのであればそうしたいという思いでした。そこで思い立ったらすぐに行動して3日間でこれを終えたことになります。

 「そんなもん、当たり前じゃ、さっさとやれ」という意見もあるでしょう。ただ1千ドルを使うことへの抵抗、別に壊れてもいないものを買い換えることへの抵抗などですね。
 結果として頭が硬直化するわけです。現状に満足していたわけではありませんが、「これまでそうしてきたんだから変える必要はない」、これはどこの業界にも言えることでしょう。

 何十年もビジネスをやっていくとますますそうなっていきますね。それが怖いところです。それを怖いことだと思わないといけない。硬直化は退化の始まりです。新しいものを取り入れる勇気を削いでいきますからね。そして、とどのつまり店の売り上げが下がっていくことになります。

 ある広島の社長がこれを宮尾すすむの「ああ、日本の社長」で語っていたのをよく覚えています。もう30年近く前の話ですよ。
 船を海の中に停泊させておくと、藻がつきます。そして貝が船底に付着します。海上からは見えないことです。たまには船を陸に揚げて、その貝や藻を取らないといけないわけです。そのままでは走ることはできますが、燃費が悪いですからね。
 船底をいつも綺麗にしておくことがいかに大事かということで、それは会社の経営にも言えることだという話しだったわけです。

 私のように1人オーナーの店では、1人ですべて決めてどんどん進んでいくことが可能ですが、大きな組織になればなるほど、その決定スピードも落ちる。決定してから行動に入るまでに時間がかかるわけで、小回りが効かなくなりますね。

 また、オーナー企業は社会主義の頂点のようなものですから、下からの意見の吸い上げがない。したがってオーナーに改革心がないと何も変わらない、陳腐化していきますね。
 常に素人発想を持ち、心と体を若く保つことによって、新しいアイデアや創意工夫が生まれてくるんだと思います。
 いろいろな人に会い、話しを交え、いろいろな場所に出かけ見聞を広める。こうした取り込みがあって、その中から出していくものが生まれてくるんじゃないかと思うんですけどね。

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