今日のニュースから 2月28日(火)

どうなるの? イラン情勢って感じですが、以下が参考になると思います。
 イランの核兵器開発疑惑をめぐり、米欧が追加制裁に踏み切る中、ガソリン価格が上げ基調にあり、回復基調だった景気が逆戻りしかねない状況。
 米国は今のところ、イスラエルのイラン核施設攻撃に懸念を強めている状態で、統合参謀本部議長は、攻撃の効果が限定的なことに加え、イランの報復攻撃を誘発する可能性も高いとして、イスラエルに自制を求めています。仮に両国が戦争になれば、原油高騰で世界経済が大混乱します。
 軍事専門家によると、すでにイランは核施設の一部を地下に移動しており、米軍の特殊貫通弾を使っても施設の破壊は困難との分析もあります。多大なリスクを背負う割に実質的な成果が不透明なことが、米国の慎重姿勢を増長する要因、またイラクから撤退したばかりで、まだアフガンで戦費を使っていますから、余裕がない。

 仮に空爆を行うことがあるとすれば、イスラエルはイランと国境を接していないため、攻撃には他国の領空を通過することが不可欠。候補となるのはトルコ、サウジアラビア、ヨルダン、イラクで、最短距離や、防空態勢を考えると“イラク通過が最有力だそうです。

 イランの核施設はウラン濃縮が行われるナタンズとフォルドゥ、実験用重水炉のあるアラク、濃縮ウランの原料となるウラン精鉱が生産されるイスファハンに分散されていることはわかっていて、4施設への同時攻撃を行うようです。
 爆撃部隊は100機程度の航空機を投入し、空中給油を施すなどの「大規模で複雑な作戦」になると分析する。


たけしがこんな発言を行っています、私のコメントに似ていませんか?
2月24日に配信された「メルマガニュースポストセブン4号」に掲載されている「ビートたけしの今週のオピニオン」
最近じゃ「お笑い芸人養成学校」なんてのがたくさんできてるけど、その学校を卒業したからって、人気お笑い芸人になれるかどうかはわからない。実力や才能もさることながら、いかに時代の流れに乗れる運を持っているかってことが、イチバン大事なんだよ。
 これは何も、お笑い芸人の世界に限ったことじゃなくてさ。一般社会においてもいえることでね。大学受験の世界じゃ、東大が9月入学に移行しようとしてるってんで話題だよな。ニッポンでナンバーワンの大学がこういうことを検討するのはトーゼンだと思うし、ドンドン議論すればいいことなんだけど、ニッポン人がもっと考えなきゃいけないのは、こういうレベルの高い人たちの話じゃなくて、「そもそも大学に行く必要のあるヤツラがどれだけいるのか」ってことなんじゃないか。

 最近は大卒学生の就職率が過去最低だなんてニュースをよく見るけど、よくよく考えりゃ「猫も杓子も大学に行くようになったから、結果的に就職できないヤツが増えてるだけ」だろうよ。景気のいい時代に、名前も聞いたことのないようなバカ大学がポコポコできて、カネさえ出せば誰でも大学に入れるようになっちまったから、それで就職率が落ちてるって単純な構図なんじゃないかって思うんでさ。

 大学になんか入らなくたって、「一流」と呼ばれる仕事人はたくさんいる。大工になったっていいし、コックや寿司職人になったっていい。若いヤツラは「就職できない」って文句たれるけど、そういう職人たちの募集には、なかなか人が集まらないっていうぜ。今の大学は、そういう厳しい現実から目を背けて、ちょっとボーッとしてようっていう休憩所みたいな存在になっちまってるんだよな。
 こうなったのには、大人の責任も大きいと思う。結局「子供に楽をさせてやりたい」って気持ちが、この「大学全入社会」につながっちまってるワケだからね。
 だけど、大学を卒業する頃になれば、仕事を見つけて社会に出なきゃいけなくなるワケでね。イヤでも社会の厳しさを知ることになる。そこから先は、もう親には手助けしてもらえないぜ。20代になってはじめてハシゴを外されちゃうから、社会に背を向けて閉じこもったり、自分の置かれてる環境に責任転嫁したりする甘チャンが増えてしまうんだよな。


あなたの企業年金が危ない! AIJ破綻から
 これって「日本版程度の良いねずみ講」とでも言いたくなるような事件です。
厚生労働省は、投資顧問会社「AIJ投資顧問」の運用する年金資産が消失していた問題で、同社に運用を委託していた企業年金は10年度末時点で計84、受給者総数は34万人現役世代の加入者数は54万人に上ると発表しました。計約88万人が影響を受けることになります。同社への委託資産は総額1852億6500万円でした。
 AIJは、高利回りで収益を上げているなどと顧客に虚偽の情報を伝えていまして、金融庁は、金融商品取引法違反(投資家の利益に反する事実)の疑いで同社に1カ月の業務停止命令と業務改善命令を出したところですが、証券取引等監視委員会が同社を検査したところ、残高は約200億円しかなく、大半は消失。預託された企業年金は大幅な含み損を抱えているわけです。
 ここに預けていた人の年金が運用の失敗によって消失したわけですね。当然、株式などで運用していたと思いますから、リスクは付き物だったと思いますよ、ただ、損失が拡大していく中で、情報公開できなかったんでしょうね。「すみません、運用に失敗して損失が拡大しています」と言えなかった、それがズルズルと先延ばしされた結果だと思い、似たようなケースが出てくる可能性があるわけです。この補填、誰がする? 誰もしないでしょうね、泣き寝入り。これでますます日本人、貧乏になりますね。サラリーマンの方、あなたの年金は大丈夫?

 まあ、いずれは若年層の減少と高齢者すなわち年金受給者の増加によって、厚生年金などは破綻していく運命にありますから、同じことかも知れませんがね。こう書くと「TAKAけしからん」と言われるでしょうが、マジで時間の問題です。どうしますか? サラリーマン辞めて自営業に転向して、私みたいに自分で運用して貯めて行きますか? 

 本当に、やがて「国を信じれない」時が来る可能性は大いにあります。元々、国というか政府を信じているのは日本人ぐらいのもので、例えばインドネシア人なんか、全く信じていないわけです。だから、知恵がついて賢くなりますね。

 日本人にはそれがない、というか高度成長があったから信じることができたわけです。あの右肩上がり、年功序列、定期昇給といったエスカレーターのような生活基盤があったわけですから「信じるな」が無理なんでしょうね。
 その前を振り返ると「天皇陛下万歳」の洗脳教育だった。常に自分以外に信じるものがあったのが日本人ではなかったか?とも思いますけどね。

 ただ、現実を見ないといけない、今後の日本の行く末を推測しないといけない時期だと思うんですけどね。いい加減、目を覚まさないと大変なことになるように思います。今回のAIJ事件、対岸の火事ではないように受け止めた方が良いと思います。


日本はますますダメになる? 
 そんなデータがここにあります。すでに海外で日本を抜いている韓国では「グローバルリーダー10万人養成プロジェクト」として、30歳以下の青年を対象に、2009年から2013年までの5年間で海外での就業者5万人、海外でのインターンシップ3万人、海外ボランティア2万人を実現させることを推進しています。
 最近の韓国企業は、国内の一流大学を出た学生よりも海外の大学を出た学生をより採用する傾向にあります。
 韓国式のつめ込み方式で型にはまった学生よりも、海外でたくましく自由に育った学生の方が創造力や、思考力に富んでいるとの判断からです。
 
 また、米国への留学生の数で、最近サウジアラビアからの留学生が急速に増え、日本を抜いています。日本はピーク時で4万人でしたが、現在はその半分の2万人しかいません。
 そのうち、次に控えているベトナム、メキシコ、トルコにも抜けれていくのは時間の問題でしょうね。国際人を養成するには米国で教育を受けるのが一番早いわけですが、現在の日本の若者は内向きで、それを半ば拒否しているわけです。時代の流れに逆行していますね。
 
 そしてその反対、留学生の受け入れでも日本は後退しているのです。ドイツは、2012年までに年間30万人の受け入れを表明、英国は自国に1万人以上の留学生を送り出す相手国を2倍に増加させること、フランスは世界トップ20大学のうち2校、トップ100大学のうち10校を自国の大学で占めることを目指しています。中国でも2020年までに留学生を年間50万人受け入れる目標を掲げ、他のアジア諸国も積極的に受け入れています。留学生を受け入れることは経済効果も期待できますが、それができていないのが日本ですね。

 2012年度の世界ビジネススクールランキングでは、上位30位以内に中国が3校、インドが2校、シンガポールが1校入っています。100位以内にはブラジル、南アフリカ、メキシコ、コスタリカ、韓国などのビジネススクールが入っていますが、日本のビジネススクールは1校も入っていません。日本企業の中には国際企業も多いのに、その日本に世界から人が集まるようなビジネススクールがないわけです。


家電メーカーの衰退に未来へのヒントがあるんじゃないか?
 日本の家電メーカーはどうしてダメになって韓国などに負けてしまったのか?その分析をしている記事がありました。
 日本の5大電機メーカーは2000年以降、企業価値を3分の2も失っています。何が各社を苦しめたのか? 高コストと円高は不利も確かにありますが、根はもっと深く違うところにあるというのです。
 それは、あまりにも多くの日本企業が同じような製品を生産している。少なくとも8社が携帯電話を量産、10社を超えるメーカーが炊飯器を生産、6社がテレビを生産しているという事実にあるそうです。
 このような重複は非効率で、そのため研究開発が重なり、スケールメリットが低下し、価格決定力が破壊されているという分析ですね。

 NECはかつて、世界有数の大手IT通信機器メーカーでしたが、時代の変化に適応できず、同社の株価は過去10年間で90%、この1年だけでも40%下落しています。
 1899年に設立されて以来、大半の期間を通じて、NECの主な顧客は政府でした。そのため、NEC自身の文化も長年、官僚的でした。日本の通信市場が1990年代に自由化された時、NTTは競争社会に入って行きましたが、NECはそうではなかったようです。

 NTTの供給業者となって以来、ある種の売り上げ保証があったためか、NECはNTTだけのために無線標準や難解な信号プロトコルを作ったそうです。
 NECにとっては、NTTに販売していた複雑な技術を別の顧客向けに手直しするのは容易ではなく、またNTTは、国内の競合企業への販売を背信行為と見なし、NECを子分のように扱ったわけです。内輪の持ちつ持たれつの関係、系列などが災いになったということですね。
 
携帯電話NTTドコモにはこんな話があります。
 NTTドコモは、メーカー各社がそれぞれ独自の電話機を開発して互いに競争することを許さなず、代わりに、各メーカーに特定の機能を要求し、すべてのメーカーが破綻せずに操業を続けられるようにしています。
 例えば、あるメーカーAが、簡単なカメラを搭載した超薄型携帯電話を作るよう指示される一方で、メーカーBは、高級カメラを搭載した箱型携帯電話を作るように言われている。
 このことは、日本の携帯電話市場が「ガラパゴス現象」にあることの裏づけでしょう。日本の技術は世界から隔離された形で進化しており、他国では必要なかったり、扱えないわけです。。日本は年間3000万台近い携帯電話を生産しているものの、海外ではほとんど売られていないのです。

 結果としてNECは、自社製品を持たず、狭い市場の特定企業のためにだけ製品を作ってきたことで、競争社会から弾き出され、そこには戻れなくなってしまったわけです。
 日本村でモノを作り、そこだけで販売できていた時代は30年前に終わっています。それに気づかず、村の成長を信じてきたがために、今苦しんでいるのが日本で家電メーカーなのではないですかね。摩訶不思議な状態としか言い様がなく、韓国に追いつき、回復する兆しはないと分析されています。

 これは家電メーカーだけの問題ではなく、日本全体の社会としての問題です。伝説や神話は終わってしまったのに、まだそれを信じて生きているようなものです。現実路線を歩まないといけないのですがね、当時はあまりにもバラ色で良かったため、忘れられないでいる。そんな気がするんですけどね。

 よく「日本の消費者は世界で一番品質にうるさい」と言われますが、これが逆にメーカーに効率の悪い仕事を増やさせ、収益を圧迫させたのかもしれませんね。
 熱しやすく冷めやすい日本人に購買意欲を常に掻き立てるために、新製品をどんどん投入していくやり方、これも問題。
 巷では焼酎がもう下火だそうです。ブームが終わったからですね。今後焼酎メーカーの倒産があってもおかしくないようですね。こういうことから何かを学ばないといけない。

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