これがアマローネです!

 西の横綱?がバロロなら、東の横綱はアマローネ。少し調べてみました。なるほど、ヴェンスト州のヴェローナは私の生まれ故郷ロンバルディア州の東にあたります。ミラノからヴェネツイァへ行くハイウェイのちょうど真ん中辺りですね。西にある比較的大きなガルダ湖の向こう側がロンバルディアになりますね。

 収穫するぶどうはコルヴィーナ・ヴェルネーゼなど3種類で、十分に完熟したものを収穫します。手摘みですが、糖度をしっかり計ります。それを今度は1粒ずつ選別していきます。これも糖度の関係ですね。ちなみに房の上部が最も良いとされ、それは樹液が最初に届くからだそうです。この部分が糖度が高いのでアマローネ向きとなります。

 普通のワインは、これからすぐに絞られますが、アマローネは専用部屋で干されます。ここで傷などのある粒は削除されます。傷があればカビになりますからね。風通しの良い部屋で2-6ヶ月干されます。

 3ヶ月もすると半分は水分が飛ぶわけです。このまま食べても美味いそうです。レーズンとは少し違うわけですね。

 陰干しが終わると絞られます。そして樽熟成に入りますが、4-6年かかり、瓶に詰められ1-3年の熟成を要します。

 価格は大体40ドルから100ドル程度と思ってください。陰干しが長いものの方が高い、年度が古いほうが高いという感じですね。写真のアマローネは業者価格で36ドルでしたから、小売で45ドル前後になるでしょう。”ヴェローナの王”と呼ばれているそうです。芳醇な味わい、微かな甘み、そして余韻には心地よい苦味、それがアマローネなんだそうです。こりゃ、飲むしかないでしょう。

 写真が少し傾いていますが、ピサの斜塔とは関係がないことをお知らせしておきます。


 

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