最悪のシナリオ

 昼過ぎにオバマはNC州の基地で演説を行いました。 来年8月31日をもってイラクからの撤退を完了、兵士の給与を引き上げ、退役軍人の手当てを充実するなど、リップサービスに努めていました。
 国有化になったCITIの株価は大きく下げ、1ドル50セント前後で推移。AIGのようになるでしょう。

 さて、たまたま友達と話をしていました。最悪どうなるのか? その友達の友達が先日銀行に行き、まとまったお金を引き出そうとしたら断られたというのです。自分のお金を引き出せない状態?
 実は、昨年リーマンがやばいといわれていた時にもこうした預金引き出し騒ぎが全米でありました、ですから今回が2回目です。連邦政府は国外に向けるべき兵士を国内に向けられるよう手配を済ませています。そして取り付け騒ぎが起こらないように慎重に行動しているのです。ただ、ここのところの銀行株低迷で「やばいんじゃないか」という風が吹き始めました。そこでまたもや、預金引き出しが起こっているのです。
 簡単に考えてください。ガソリンの不足の時と同じなんです。皆さんが一斉に銀行に行き、お金を引き出すと銀行からお金が消えるのです。翌日に連銀から補充されますが、それでも足らなくなるのです。全米にある車をすべて満タンにするとガススタからガソリンが消えるのと同じ理屈です。ただ、賢い人はすでに引き出して自宅保管しているでしょうね。実際にそうなるかどうかは分かりませんが、恐らくこのまま金融機関の株が下がっていくと(ということは市場がそう思っているということ)、国有化しかありません、来週あたりバンカメが政府の管理下に入ることが十分に予測できます。
 そして連鎖反応のように全米で小さな銀行がつぶれていくと、国民が一斉に銀行に押しかける。そして支払い停止がオバマから命令されることは考えられます。今はそうならないために、政府は手を打っているのですが、かなり最悪に近いムードになっています。

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