今日の朝刊から

週末です、寒さも和らぎます。 日曜日は67度まで上がるようです。

1、陸軍は1月の自殺者が24人と大幅に増加したことから調査を開始しました。ちなみに昨年4人、一昨年6人でした。

2、昨日、1月の小売実績が発表されましたが、ウォルマートを除いて全滅でした。サックスは23.7%減と最悪。小売はまさに冬のど真ん中にいるのです。

3、USエアは、16日から枕と毛布に7ドル請求することを決めました。JetBlueに追随したものです。

4、1月の全米の失業率が7.6%に上昇、12月比では0.4%の上昇です。毎日のレイオフを見るとこの数字に驚きはなく、2月が8%になっても不思議はありません。

5、BMWの昨年のロシアにおける売り上げが31%増加したことが発表されました。成金ロシアは高級車に走る?


 トヨタが1950年以来、初めて赤字決算になることが発表され、CNBCでも報道されていましたが、先日のフィナンシャルタイムズにおもしろい記事がありました。「どうして車が売れなくなったか」という問題です。もちろん、金融危機もありますが、車の性能が上がり、以前ほど買い換える必要がなくなったので我慢すれば十分乗れるということ(特にホンダやトヨタで20万マイル以上走る車があります、初代のレクサスLS400で30万マイル近く走っていた車も知っています)。そしてライフスタイルの変化です。NYCなど都会生活をする人には車は必要でありません。アトランタでもミッドタウンや駅の近くに住む人向けの車レンタルビジネスを紹介したことがあります。必要なときだけ使うという「倹約生活」がすでに始まっており、車にも波及しているのです。さらには米人はようやく、ない袖は本当に振れないことに気づき、貯蓄を始めたというデータもあります。
 専門家の間でも「住宅価格の下落停止と上昇がすべての鍵」とようやく認め言い始めました。これは私がずいぶん前から指摘してきたところです。米人はキャッシュフローがないのです。例えば、私は「まさかの時」に備え、必ず5千ー1万ドルを普通口座に持っていますが、大抵の日本人が同じだと思います。ところが米人の考え方は「そんな大金を利子も生まないようなところに置いておくのは馬鹿だ」ぐらいの考え方を持っており、より高い利率を求めて株式市場などに投資していくのです。 以前に聞いた話では米人は、せいぜい2000ドル程度しか普通預金に入れないと聞いたことがあります。それが今回の金融危機で大損をしているのです。それでも「いつかは上がる」と思い続けているのだと思います。そして余裕がないから押し目買いもできないのです。

 トヨタはまだ、キャッシュが豊富にあるからマシであるということも言えますが、肝心な北米市場が回復しないことには赤字を垂れ流すことになるでしょう。早くて2010年、遅ければ2011年の回復です。先日読んだ記事で、ギングリッチ(GA州出身の元下院議長)が「3-5年かかるだろう」と言っていました。ビッグ3に追いつき、工場を拡張し、車種を拡げすぎたツケを今から払います。明らかに需給バランスが崩れていますから、最悪は工場閉鎖になる可能性もあり、ミシシッピーに関しては「開かずの扉」がしばらく続くと思います。
 唯一大幅減益ながら黒字を確保しているホンダが、こうしてみると輝いて見えますが、それでも一寸先は闇です。ただ、対応の早さには感心します。車同様、身軽なのでしょう。

 昨日、ワイン卸のセールスと話をしました。売り上げが40%落ちているそうです。知らなかったのですが、この会社のセールスの給与は売り上げの1%だそうです。彼女は50のアカウントがありますが、それで40%も落ち込んでいるとは驚きでした。 TAKAに関しては落ちていないと思いますが、消えた店もあるでしょう。4月にハネムーンで日本に行く予定ですが、「このままでは行けないわ」と延期するみたいです。まあ、私の店はまだ余裕があるので、プロモに付き合い、ワインを買ってあげましたが、こんなプロモがあります。 例えば会社の方針でA社のワインを今月は100ケース売ろうということになる。それを各セールスに配分する。そのノルマをクリアしないといけない。でもお客さんは買ってくれない。こうしたケースでその買って欲しいワインの総額が100ドルとしましょう。その100ドル分を他のワインで埋め合わせるというものです。彼女はたまにこれをやるのですが、埋め合わせのワインはすでに店で扱っている商品なので確実に売れるわけです。ですからA社のワインをただでもらったのと同じことになります。では埋め合わせのワインはどこから?それがあそらくサンプルだと思うのです。規模の大きい会社だとワイナリーから相当数のサンプルが届いていますから、それでやり繰りしているのだと思います。店としてはA社のワインをリストに加え売ってもよし、お客さんにサンプルで飲ませても良し。自由にできるわけです。
 2月もすでに第1週が終わろうとしていますが、曜日の関係もあり前年比マイナスです。昨年は金曜日スタート、今年は月曜日スタートです。そして今年は1日少ないのです。これをどうクリアするかが問題です。
 2月19日は開店7周年記念、お客様感謝デーになっています。昨年もやりましたが、この日に限りビール、酒など7セントで提供し、ワインもグラス7ドル以上をボトルで7ドルにするなどお祭り騒ぎをします。こうしたイベントでお客さんと一体化し、TAKAファミリーを作るのです。レギュラーをさらにファミリーにしていけばビジネスは安定すると信じています。

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