たまにはエッフェルで和み
パリの貴婦人と呼ばれるエッフェル塔です。もう最後にパリに行ったのは12年前でしたかね、あれはかおりという友人の結婚式でした。
その前にも、出張という名の下に、何度も訪れたことがありますが、いつ見ても美しい。昼には昼の顔があり、夜には夜の顔がある。
パリ万博のとき、1889年の建造です。エッフェルの名前は、その案を出した人の名前からきています。
あまりに奇抜な外見のため、建設当時は賛否両論に分かれました。反対派の文学者モーパッサンは、エッフェル塔1階のレストランによく通ったそうですが、その理由として「ここがパリの中で、いまいましいエッフェル塔を見なくてすむ唯一の場所だから」と言っています。ここから、「エッフェル塔の嫌いなやつは、エッフェル塔に行け」ということわざも生まれたそうです。
パリに行くと、本当にどこからでもこの塔を見ることができます。それは、単純にパリ市内には、これ以外と言って良いほど高い建物がないからですね。(確か1つだけ高層ビルが西の方にあった、モンパルナスではなかったですかね、記憶が実に薄い)
パリは街全体が1つの文化遺産のようなもので、高い建物の建築を認めていないからですね。
アトランタのブログで、なぜパリ? たまにはこうしたロマンある街を眺めるのも良いでしょう? 現実からの逃避も大切。ここアトランタはビジネスの街、稼いでなんぼの世界ですからね。
古きよき時代を今に残す街にも、未来に通じる何かヒントがあるかも知れませんね。
ちなみに、この写真はアルゼンチン人の国際線のパイロットが定期的に送ってくるものからの抜粋です。
美しいものは、永遠に美しくなければならない。美しくないものは、美しくなうるよう努力しなければならない。それはやがて時を得て美しさへと変貌していくことであろう。 TAKA
最初は「醜い、ミスマッチ」といわれた貴婦人が今は美しい建物であるといわれている歴史的事実から私はそう、思うのです。
また、世界で一番美しい塔の名を不動のものにするであろうと思います。日本では隅田川のほとりに世界で一番高い塔がまもなく完成するようですが、日本はそういう数字で図れるような記録に挑戦するのは得意かも知れない。しかしながら、それがすべてではないでしょう。数字では図ることができないのが美しさの表現ではないでしょうか?
日本には2千年の歴史があり、すばらしい文化遺産も多くあるが、その多くは後継者不足などから、消えつつあるのではないですかね。アメリカを後追いをし経済大国になったは良いが、それも3日天下で終わり、緩やかな坂道を転がり落ちる運命にある。
幸いにもゆっくり転がっているように見えるので、まだ停めることもできるでしょう。方向転換もできるでしょう。数字で見えないものに目を向ける良いチャンスだと思うのですがね。
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