週末往来!

今朝は早くから起きて運転免許証の更新に行ってきました。朝一に行ったので30分で終了、新しいものは郵送され紙の仮免許証を渡されました。15年にグリーンカードが失効するので、それまでの間の期間です。

 不法滞在者の中には、市民に成りすまし(まあ市民ですといえば良いわけですがね)、10年有効の免許証を入手する人が多いようですけどね。
 その中の1人は、「オンラインでできるよ」と言ってくれましたが、それは市民に限ってのこと、ビザで滞在している人や永住権保持者はやはりその書類などを持ってオフィスまで行かないといけないようです。

 市民に成りすますこともできますが、私はビジネスを持っていますし、何かで発覚し後で制裁があるようなことがあるとまずいので、真面目に更新です。そうでない人の多くは、やはりサバイバルというか、アメリカにしがみついているわけで、市民に成りすますのが一番早いようです。

 このあたりの検査というかチェックが実に甘いので、こういうことができるのです。例えばAというオフィスに行って申請や更新を行う。そして市民ですという。係官は「書類を見せなさい」と当然言いますよね。そこで「あ、しまった忘れてきた」と言って門前払いになるケースもあるでしょう。
 ところが係官によっては「じゃあ、次回は忘れないようにね」で済まされるケースもあるわけです。
 これは空港のイミグレの係官と同じで、良い人に当たれば何もなくスムーズに通過できるものの、悪い人に当たると、別室行きになるようなものです。

 昨日も地獄の黙示録でした。大変忙しい1日で、今日と来週の金土をうまく切り抜けると、2009年の月間最高記録を更新できる可能性が出てきました。

 忙しいと、どうしても雑になりがちですが、取れるときに取っておかないと、暇なときは暇なのです。これが水商売。今はお客さんがお金を使いたい気分の時期なわけです。ここで稼いでセーブしておくと何かあったときでも問題ないでしょう?

 もう1軒店を開けたいと思っているんですがね、これは全く違う業態でして、レストランには変わりはないのですが、メニューアイテムが広がり過ぎ、一店舗では賄い切れなくなってきています。これを解決するためにスピンアウトさせるのですが、任せる人がいない。

 一応、候補が2人いましたが、両方とも良い返事をもらえなかったので、保留です。AXIS2月号に募集の掲載をしますが、前回も同じような広告を出して応募はなしでした。

 永住者の中で「金儲けしたい」という人はいないのか? 血を吐く直前まで働き、金持ちになる、米国で成功し地位を築きたいというような根性ありの日本人はいないのか?と思いますね。
 リスクはとりたくない、でも金は欲しいというような人が多いのでは? レストランビジネスはある程度、博打ですが、軌道に乗せると比較的簡単です。それでもそれを維持していくのが苦しみであり楽しみである。
 昨日、同業の方とテキストしていましたが、「毎日美味しいものを提供しながら、さらにどれだけ良いサービスをしてお客様が満足してくれるかが、私たちの仕事でござりまする。いつもサーカスをしているような気分になります。ハプニングが起こるリスクを背負いながらも続けていかねばならぬのです。あれって、ストレスと快感が一緒にやって来る感じでたまらん」と彼女は書いています。
 全く、その通りなんですね。ただ、本当にお客さんが帰り際に、「ありがとう」と挨拶をしに来てくれることが満足の証であり、やってて良かったと思える瞬間であります。

 最近、頻繁にブログに写真を掲載しています。何とか今年中に本を出したいと思っているんですがね。もちろん、英語です。対象も米人と世界中の寿司を愛する人です。
 おそらく、日本人で寿司をやっている人で、ここまで細かく魚についてコメントし、寿司屋の本音を吐いている人は私以外にいないのではないかと思います。あのアクの強さがどこまで英語圏の人に理解してもらえるのか楽しみです。予算は1万ドルを見ていますが、本からメディアに進出
できれば儲けものです。「風が吹けば桶屋が儲かる」ではありませんがね、野望は常にあるわけです。 
 こんな田舎で寿司作っているだけでは仕方ないわけです。ネットを使えば世界中の人に情報発信できますしね、少し大げさな世界戦略です。

 そのためにはブログから落とし込んでいかないといけない。現在英語のブログが約850のコラムになっています。日本語は毎日更新しているので1700を超えています。これは考え方によっては、1つの財産です。毎日の積み重ねですからね。
 日記なんて、3日坊主で終わる人が実に多い。私は幸いにもAXISをやっているので、記事書かないわけにはいかないのです。それがこうしてブログをほぼ毎日更新できるということにつながっています。 おかげで手は腱鞘炎に近い、カーパルトンネルシンドロームにもかなり近いが、それでも記事を配信していますからね。

 面白い記事を読みました。米国から中国人が逃げ出しているという事実です。留学生の数では増えているものの、チャイナタウンなどに住む人の数が減っています。NYCのデータでは1年で10%近くも減っているわけです。
 それだけ、中国自体が豊かになってきたので、米国で狭いアパートに共同で住んで働くというような昔のスタイルが終わりつつある証拠ですかね。

 エコノミスト誌に面白い企業比較があります。 コダックと富士フィルムの比較です。まさに敗者と勝者。ビジネスマンには必須のテーマですね。

 コダックは、1976年には米国で販売されるフィルムの90%、カメラの85%を占めていました。1990年代まで、同社はたびたび世界で最も価値のある上位5位ブランドの1つに数えられていたのです。ところが、デジタル写真がフィルムに取って代わるようになり、スマートフォンがカメラに取って代わるようになり、コダックの売上高は1996年に160億ドル近くでピーク、利益は1999年の25億ドルが過去最高。そして2011年の売上高は推定62億ドルでしかなかったそうです。60%も売り上げが減ってしまったわけですね。そりゃ、倒産しますよ。

 苦戦というか死に体のコダック一方で、往年のライバルの富士フイルムはかなり順調な業績を上げています。両社には多くの共通点があり、どちらも自国市場でほぼ独占状態を享受し、コダックは米国で、富士フイルムは日本でフィルムを販売していたのです。
 どちらの企業も、自社の伝統的な事業が時代遅れになるのを感じていたわけですが、コダックがこれまで十分に適応できなかったのに対し、富士フイルムは堅実に利益を上げる企業に姿を変えました。

 すでに1980年ごろに、フィルムからデジタルに切り替わる予兆があり危機感があったわけです。コダックは、それに対する備えが遅れたのですが、富士は3本立ての戦略を立て、フィルム事業からできるだけ多くの利益を上げる、デジタルへの転換に備える、そして新規事業を開発する、というものでした。

 もう1つは思考のデジタル化に遅れたことではないでしょうか。コダックの幹部は、まずモノを作り、売り出し、それに修正を加えるというハイテクの世界の考え方ではなく、完璧な製品を作るというメンタリティーに捕らわれていたと、ハーバードの教授が説明しています。

 富士が化粧品を販売して確実に業績を伸ばしていますが、コダックは、自社の研究員がフィルムで使うために開発した何千もの化学物質を医薬品に変えられるかもしれないと考え、事業はスタートしたのですが、同社の医薬品事業は失敗し、1990年代に売却されました。

 富士はコダックよりも多角化に成功しました。フィルムは皮膚に似たところがあり、どちらもコラーゲンを含んでいます。写真が酸化によって色あせるのと同じように、皮膚は抗酸化物質によって守られると言う理論に基づき、富士が擁する20万点の化学物質のうち、約4000点の抗酸化物質を使い、「アスタリフト」と呼ばれる化粧品シリーズを売り出しました。

 富士は、フィルムに関する専門知識を生かすための新たな販路も探していましたが、その1つが薄型LCDパネルに使う光学フィルムの生産です。この事業に、2000年以降40億ドルを投資し成果を上げています。LCDの視野角を広げるフィルムでは100%の市場シェアです。 

 一方、コダックは、同社の専門性は化学物質ではなく、映像技術にあると考え、デジタルカメラを量産し、顧客がオンラインで画像を掲載・共有できるようにしました。このアイデアをフェイスブックのようなものに変えることもできましたが、そこまでの頭はなかったわけです。生産の多くを自社で行い、外部委託はしなかったので、これが今では重荷になっています。
 コダックは安いカメラを販売し、高額なフィルムをたくさん購入する顧客に売り上げを依存していたわけですね。このモデルは明らかに、デジタルカメラでは通用せず、それでもコダックは、最終的にデジタルカメラを大規模な事業にしましたが、この事業はほんの数年しか続かず、その後はカメラ付き携帯電話によって壊滅させられた。いまどき、カメラを買う人はいないかも知れませんね、すべてがスマートフォンで済まされる時代ですからね。ここまでの市場の変化が読めなかったということになります。

 富士とて、厳しい時期がありましたが、2000年以降、社長の古森氏は40社の買収に約90億ドルをつぎ込み、同時にコストと人員も削減しました。1年半の間に、過剰な販売代理店、開発研究所、管理職、研究者の削減と減価償却のために33億ドルを超えるリストラ費用を計上しています。「状況をありのままに見れば、誰も生き残れる状態ではなかった。だから我々はビジネスモデルを再構築しなければならなかった」と古森氏は語っています。

 考えてみると寿司屋の商売もあまり先がない。環境汚染と乱獲でマグロをはじめとする天然魚は姿を消しつつあり、価格は上がる一方です。やがて寿司屋のネタケースの中はチキンやポークのように、どこで食べても同じ味という養殖の魚で占められるわけです。では、どう対応するかですね。
 自動車産業も同じ、やがて消えてなくなる原油です。ガソリン車から電気へ、また違うエネルギーを使った車の開発を進めているはずですね。
 常に変化に対して柔軟に対応していかないと生き残っていけないと思いますね。私はいつも言う、「恐竜はなぜ滅んだのか? 環境の変化に対応できなかったからです」ですかね。

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