今日のニュースから 9月23日(花金)

 花金にして欲しいところですが、マーケットはすでにネガティブで動いています。これはまさに「炉心融解」と表現しても良い。
 第1号機は米国、第2号機は日本、第3号機は中国、そして第4号機は欧州、と4つの原子炉が炉心融解に近づいています。
 制御棒が効かず、水温が上昇しています。米国は言わずと知れた財政債務と失業問題や景気失速ですね。日本はやはりとてつもない額の財政債務、やがて1千兆円を超えるのですよ。中国は景気の鈍化による住宅バブルの崩壊、これによって不良債権がすでにありますが、ドッと表面化する。欧州は国家破綻問題ですね。まだ原子炉は爆発していないものの、熱を持ち始めていますから危険です。

 ムーディズがギリシアの8銀行の格付けを2段階下げました。また先日、欧州中央銀行がイタリア国債を大量買いしていることが分かっています。煙の出ているところを消す役目ではなかったかと思います。

 東南アジアの株式動向ですが、ジャカルタ市場は今週1週間で10.7%急落し、週間ベースでは東南アジア6市場で最も値下がりしました。他市場は、マニラ市場が9.4%安、バンコク市場が7.3%安、クアラルンプール市場が4.54%安、シンガポール市場が3.2%安といったところです。

 コモディティが冴えません。ゴールドは55ドル安の1689ドルまで下落、率にすると3.15%、シルバーはもっと悲惨で4ドル安の32ドル、率にすると11%、銅は3.33まで下落、率にすると4.27%となっています。今後の見通し? 簡単に1700ドルを割ったので難しいですね。1600ドルまでの下落を想定しないといけないでしょう。ここ最近の高値で買った人は少し不安になるでしょうね。私のような泡銭で買うには半分趣味の買いであり、前の含みが十分にありますから気にしませんけどね。まあ、将来のドル下落を考えると(私は50円まで行くと想定)、ゴールド買って防衛するしかないわけです。

 原油もゴールドに横並びで、大きく下落しています。現在78.41セントです。値段が下がって嬉しいのは原油だけではないですか?ガソリンの2.99ドルが見えてきますからね。

 為替を見ていきましょう。ドル=ユーロは1.348と少し戻しています。円=ドルは悲惨で76.19ドルと76円を割り込む勢いですね。もう80円に戻る日は来ないんじゃないですか?
 都合良く考えれば、1ドル50円ならかつての100円から考えれば半額。ハワイに家でも買いましょう。50%OFFではありませんか? CAに家を買っても良いでしょうね。日本人も少しは金持ちがいるのですから、中国人や韓国人のように投資をどんどんやっていかないといけない。

 昨日あたりの株式市場をみると、日本とドイツが2%下落していますが、他の市場は1%程度で少し落ち着いています。昨日、株屋と話をしたところ、ダウが1万ドルを割ることはないだろう。私は極論で「リーマンより悪くなる可能性大で、8000ドルまでの下落を想定した方が良いのでは?」と投げかけたんですがね。ただ、こいつは若造で、親の会社にいますから、私よりもマーケット事情を知らない、楽観主義者であります。


 今の状況を私になり分析すりと、世界の金余りは、依然として続いています。それは原油をはじめとするコモディティが、リーマンの後で数倍に値上がりしたこと、株価が底値の6千ドルから2倍近くに回復したことなど、複合要因があります。
 そして、世界の4つの大きな震源地に微動が始まっていることから、現金化して様子見をする態勢に入ったともいえるでしょう。

 実際に、数ミリオンを株式で運用していた友人は、ここ数ヶ月でキャッシュの割合を増やしたといいます。それだけ、先が読めないのでしょう。
 危ないと感じたときには、現金化して資金を引き上げ、何かあってドーンと下がったら、そこでまた買い始めるというセオリー通りの買い方をしていくのではないですかね。
 誰もがダウが6千ドルに下がったときに、「今がチャンス、今後2年で2倍になる」と思ったでしうょうか?それはごく一部の人であったのでは?

 それはゴールドの運用も同じで、2年前の800ドルのときに、どれだけの人が「2年後に2倍以上に跳ね上がる」と予想したでしょう。

 こうして見ていくと、次は不動産ではないですかね。今が底値、良い場所に良い物件を持つことにより、それがやがて回復したきに、大きな利益を生む。

 投資とは、長期の展望に立ち、安く買い高く売るという原理原則を守ることにより成り立つものですからね。 皆さん、良い週末を!
 






Comments

Popular posts from this blog

実録 詐欺物語

お気の毒 2月1日(水)

むかつき 5月24日(金)