感謝祭です! 11月26日(木)

Veinteseis de Novembre (Jueves)

 毎年恒例、11月の第4木曜日が感謝祭です。アメリカにしかない貴重な祝日です。明日がブラックフライデー、クリスマス商戦の始まりですが、今年はこれも様変わりでしょう。毎年、ここで小売店は潤いますが、今年hがコロナでどうなるのか? 私は欲しいものがない!まあ安物は要らない。欲しいものはGA北部の土地とハワイ島の土地です。とてもこんなものをクリスマスプレゼントにはできないので、諦めていますが。

 もう物欲はないですね。有り余る洋服、買い足したいとも思わないし。あるものを着る生活で十分です。買って―3年着て、それを捨てまた新しいものを買うという地球にとって不都合な生活パターンからの脱却です。それが最後の生き方。さすがにビーガンにはなれないので、せめて違う面で環境に奉仕したいと思います。

 昨日25日は三島由紀夫の命日だったようです。その特集記事も読みましたが、天才作家は何を血迷い、自衛隊基地に突入し、割腹自殺をしたのか。日本の将来を憂慮しての行動だったようです。同士よ立ち上がれ、このままでは日本はダメになる。しかし立ち上がるものはなく、自らの命を絶った。その無念はいまだに晴らされていないように思うわけです。自衛隊の位置づけはそのまま、アメリカ支配のまま75年が経過、このぬるま湯がどこまでぬるいままで継続するのか? そして堕落していった日本です。外国から攻めてくる可能性のものに対し、「アメリカが守ってくれる」と信じている。自分で守ることのできないもどかしさ? 平和ボケですよ。その平和ボケがついに自動車産業にも及ぼうとしている。

 「日本の自動車産業は家電の後を追う」昨日ふとそう思ったわけです。かつては、松下がソニーが、シャープが、サンヨーが、三菱が、日立が、東芝が乱立して日本の家電王国は成り立っていた。それが世界に家電を輸出し、日本の経済は上がっていった。それが今では世界の中でガラパゴス日本にしか存在しないものがたくさんあり、大きな世界市場でははじき出されている。それが家電の衰退なのでしょう。

 自動車産業には、トヨタを筆頭に、ホンダ、日産、マツダ、いすゞ、スバル、スズキ、三菱、日野、ダイハツなどがあり、それが世界中に輸出され日本経済に貢献してきた、そして今でもしている。しかし10年後が闇になりつつあるのです。もうそのトンネルには入ってしまった? それは内燃機関の車から電気で動く車への大きなシフトの津波が押し寄せているからでしょう。自動運転はまだその先のトンネルです。今目の前にあるのはEV戦争なのです。

 EV戦争に対してどう仕掛けていったか? 出足は順調でしたよ。世界で最初という言葉が好きな日本人? 確か三菱が最初に市販の電気自動車を作りました。そして日産が後を追いました、三菱はすでに撤退した。日産も最初はアメリカ一時的にバカ売れしていましたが、電池の寿命とかの問題で中古市場での値崩れが激しく、今ではあまり売れていないの現実。三菱の電気自動車はひどかった。デザインが不細工ではまず誰も買いません。リーフもそうでした。政府の補助があったから売れた車です。しかし4万ドル程度の車が3万ドルで買えても、それが3年後に1万ドルになるのでは誰も買いませんよ。お金を溝に捨てるようなもんですからね。 

 まあ日本車だけでなくドイツ車もBMWがスポーツカーと街中車を発売し、どちらもそんなに売れてはいませんが、諦めてはいません。来年にはアウディが出し、VWもゴルフで出し、SUVでも出してきます。拡大する市場に戦いを挑んでいる。ホンダがそこにHonda eで参戦しましたが、発売が8月からで2カ月で1500台程度しか売れていない。それがテスラの十分の一の実績だそうです。このまま行けば年間目標の1万5千台?は確保できるようですが、二酸化炭素規制の強い欧州で勝てる見込みはない。そして年間に1万5千台では赤字でしょう。自動車は数が売れてコストが下がり儲かるものですから、売り上げを伸ばさないといけない。

 そのHonda eが性能が良い、しかし値段が高い、でもテスラよりも劣るわけで、売れていない、ルノーかどこかが対向車をぶつけてきて、それが航続距離がHonda eの2倍だそうです。作りはしょぼい、でも値段が安い、そして航続距離が長い。どこの分野で戦うのか、そこで家電のように高機能をつけて値段を上げても、それは無用の長物で、それよりも実用的なものを好む欧州人には受けいれられないのでは?とすでに危惧する声もあるわけです。

 そして何よりも恐ろしいのは、大きなメーカーでなくても電気自動車が作れるということです。それは部品点数が3割以上も減る。一番お金のかかるエンジンがないことです。今後中国や東南アジアから新興の自動車メーカーが出てきても不思議ではなく、それがアメリカや欧州の市場に低価格で流れ込んでいくと、日本車の存在は消えていくのです。

 実際にアメリカでもLucidaという会社がテスラの対抗車を来年、出します。トラックでもNicolaという会社がすでに発売を計画しています。地球環境の変化→二酸化炭素の削減→ガソリン車からである自動車へ、この流れは止まらないのです。

 待てよ! ハイブリッドがある??? これも通用しなくなります。ガソリンを燃やす=二酸化炭素の排出が起きるわけですから。そのころ、ガソリンの価格は暴落しているかも知れない。まあ、アメリカは特殊な国で、10年は大丈夫だと思いますがね。アメリカは大きいので、ガラパゴスになれないのです。メートルではなくマイルが今後も生き残っていくようにガソリン車もしばらくは生き残るでしょう。

 こうして考えると、「自動車メーカーは家電メーカーの後を追う」が実感できるでしょう。それを見て自分の仕事にどう活用するか、どう当てはめていくか、寿司屋も衰退産業になりますからね。

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