週末往来 8月24日(土)

 アメリカ海洋大気庁によれば、今年の7月は過去最高に暑い月だったようです。暑いとクーラーを使い部屋の中は涼しい、しかしこれがエネルギーを使うので、熱が発生します。 この熱は屋外に出されるので、当然外はさらに暑くなります。
 昔はどこも木が生い茂り、熱を吸収してくれたもんですが、今では舗装路ばかりでおまけにビルがガラスだらけで、それがまた熱を反射します。従って都会の夏の夜は気温が下がらず、ヒートアイランド現象と呼ばれ、熱帯夜を生み出す原因の1つにもなっているのでしょう。

 気温があまりにも高いと人を外で働かせることは困難になり、それを制限するため、これがマイナスの経済効果を生み、その損失は2030年までに250兆円だそうです。
 暑いと氷河や南極、北極、北極圏などの氷が解け、これが海面上昇を招きます。2010年までに1メートル上がるのは確実で、水に沈む街が出てくるのです、家を買う人はそういうことまで考えておかないといけません。低地=ゼロメートル地帯には住むべきではない。いくら防波堤があり、堰を設けたとしても、ハリケーンなどの災害があると冠水する恐れがあります。

 そして暑いということは干ばつに似たものでもあり、農業に多大な影響を与えるのです。このままの状態が進むと穀物の価格は2050年までに7.6%上がるそうで、最悪の場合24%も上がります。
 日本人やアジア人は米を食っていれば良いですが、他の国でも小麦が主体で、その価格が上がると飢える人が出てきます。
 そのころ、水はどうなっているでしょう? 干ばつなら雨が降らない地域が増えるはずです。降ってもゲリラ豪雨で貯まらない、流される雨しか降らないのでは、水の問題は解決しないと思います。

 したがって、私は水と食糧の確保、これが最後の人生の仕事になると考えて、その方向で動いているのです。
 最悪でも電気なしでも生活できますよ。火は起こせます。水がないと人は死ぬのです。そして食べるものがないと人は死ぬのです。携帯電話を握りしめて死ぬのかい? 世の中の便利なものは、やがて不便の代名詞になるでしょう。

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