開店9周年にあたり

 02年2月19日に店を開け、今年で9周年になります。よくやったということは自分で言えますね。素人が7年間寿司を修行?して店を開けたわけですからね。それでもZAGATではアトランタの寿司屋では高い評価をいただき、それなりの手応えもあります。多くの優良顧客を抱えていることが一番の成功の秘訣でしょうかね。

 ちょうど2週間前にテーブルをすべて新調しました。そしてこれまで部分的に手直しをしてきたので、全体のバランスがかなり崩れてきていることを感じました。内装についてはまとまりがあると思うのですが、外から見ると実に安物っぽく見えます。

 たまたま、先週のこと、コンサルタントをする店のオーナーを話をしていて、紹介されたデザイナーがいました。彼は韓国人で、その手がけた店を見せてもらいましたが、なかなかうまく作っています。そこには主張がありました。それは韓国の焼肉屋ですが、Buford Hwy.にあるような焼肉屋ではなく、Buckheadにあってもおかしくないような内装でした。決して高級ではないが、素材に面白いものを使っているなど、デザイナーの発想がよく伺えます。

 これから開ける店も見せてもらいましたが、1つのアートを作り上げようとしています。これはもう私の想像を範疇を超えています。私もたまに、それなりにデザインが浮かんできて実行するのですが、餅は餅屋ですね。そういうことで今回は彼に店のリノベーションを依頼することにしました。

 ちょうどタイミングが良く、今のプロジェクトが終わるようですぐにでもスタートできます。最初は店のエントランスを変えていきます。そして前庭にオブジェを置きたいと彼は言う。やってください、好きなように。話していると、すぐに「こうしましょう」というアイデアが出てきます。なかなかこういう人間は面白いのでやってもらいたいと思います。

 まあ、お金がいくらかかるか分かりませんが、5万ドル程度で収まればOkとしましょう。フロントが終わったら、中庭にかかります。ここも実に中途半端です。これだけの中庭を持つ店は他にありませんが、同じく安物。それをあまりお金をかけずに既存のものを利用しながらデザインにしてもらいます。

 ここでお金を使うので、引越は中止です。金儲けが第一。金儲けの前にお客さんにいかに喜んでもらうかがさらに大事です。そのためにはデザインにお金をかけないといけませんね。ちょうど9周年という時期にあたり、才能ある人に出会ったことがお金を使っても良いなあ、と決断させたのです。

 素晴らしいものを作ってもらえば、元はすぐに取れます。それがレストランビジネスですからね。
2-3ヵ月後にどう、店が変わっていくのか今から楽しみです。稼がねば!

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