進言 苦言 だから日本人は、、、そしてアメリカの常識

 先日、こんなことがありまして。あるお客さんがギフト券を持参してきました。それで食事をしたのは良いのですが、50ドル分食べて、チップが5ドルだったそうです。
 10%のチップ?? これはこの人がケチなのか、常識がないのか、無知なのかは知りませんよ。これでその人に「少ないので増やしてください」とは言えませんからね。
 ただアメリカの常識として、10%のチップというのはあまりにも低すぎるわけで、一部の低層の黒人か、一部の中国人か、欧州人で無知な人くらいのものです。日本人がこの部類のするようなことをしてはいかんでしょう。
 日本食レストランだから、こういう額を置いたのか、それかアメリカのレストランで食べてもこういう%を置くのか、それは知りませんが、あまりに常識がない。
 元々、日本人の感覚として「15%置けばよいのだ、これがチップの常識である」という概念があると思いますが、今時15%きっちり置くのは日本人だけです。それもサービスが良かろうが悪かろうが、お構いなしに置いていくわけで、これでは「チップとは何なのか」を理解していないのです。
 サービスが悪いのに15%置くのはバカの骨頂です。5%でもそれは良いわけです。逆に、大変良いサービスを受けたと感じるなら、15%置くのは常識がないということになります。だから、チップは考えて置かないといけないのです。それを考えもせず、「はいはい15%ですね」では、マニュアル君と同じではありませんか?
 さらには、この上記したギフト券は、店が寄付で出したものですから、普通ならそこに恩義を感じて、20%以上を置いていくのが、社会常識でしょう。そういうことを一切考えない一部の日本人が世界の常識がないと言われるのです。
 
 昨日、イタリアンレストランに行きましたが、そこのバレパーキングに、パーキングは無料。しかしチップの目安は5ドルです、と書いてあるわけです。
 そこで私はいくら置いたか? 3ドルです。暇な日に車停めてもらい、少し動かすだけなのに5ドルも置く必要はないと思ったからです。
 これが多くの日本人なら「おい5ドルと書いてあるから5ドル渡そう」ではないですか?

 チップの常識に戻ると、店で何かサービスを受けた場合も同様です。例えば何か一品出してもらったとかいろいろ施してもらった場合にもその額も含めてチップを置くのが常識です。賢い常識のあるアメリカ人なら必ずそうします。
 店で働いているサーバーやバスボーイは、みな低時給で働き、チップを充てに生活しているのです。日本のサーバーはチップがないので、高い時給で働いていますから、そこを考えないといけない。彼らは日雇い人夫と同じですよ。

 日本の会社が海外に出ていく中、人を出す会社の総務部とか人事部がこうした「アメリカの常識はこうなんですよ」というのをきちんと教えないといけない。それは帯同する家族も同様です。旅の恥はかき捨て?、駐在は旅行ではありませんからね。
 駐在員や駐妻は特権階級? それはひと昔前の話です。今は普通の人に起きていることです。特にここ近年の自動車メーカーの進出で地方の小さな工場までもが吊られて、海外に出ていかないと仕事がない状況の中、駐在=憧れではなく、駐在=地方転勤と同じです。
 まあこういうことができないと、日本の会社は国際化できないのです。海外に出ても日本と同じように、売り上げ作って金儲けするだけで終わってしまいます。それでは泥棒も同じ。儲けたお金を地域社会に還元して、貢献すること。そこまで考えて進出してほしいものです。

 この前見たビデオでは、チェコかどこかでデンソーが出ていて、ゴミの廃棄を分別していますが、これが工場内から始まり、学校や地域社会にも広がっています。これも1つの社会貢献ではないかと思いますね、立派な会社はやることも立派ですよ。自分の会社はどう、地域に貢献しているか、考えてみてください。

 小田実さんの〈一人でもやる。一人でもやめる。〉
小田実さんの〈一人でもやる。一人でもやめる。〉 このビデオを見るとなんとなくチップの件と相通じるものがあるんじゃないかと私は感じるわけです。2007年に亡くなった小田実さんの言葉です。 自分の主体性を持って生きるということは大事ですよ。

 Atlanta, GA 7-Day Forecast
 今週も良い天気です。60度以上あれば結構温かい。今日はサイバーマンデーですが、何も買うものはありません。
 お金ないし、家の中にモノはあふれているし、数年後にハワイに行くのに、でかいものは要らない。テレビも欲しいと言えば欲しいが、昨年1カ月使って返品して以来、現状に満足しています。どうもこうしたブラックフライデー、サイバーマンデーは、メディアの煽りではないかと思うわけです。これに乗せられてはいけない。これも自分の主体性を持って生きるということでしょう。
 今度、黒トリュフを食べに行きますが(昨日行ったら、なかったので)、このリゾットは50ドル以上しますが、こういうところにお金を使いたい、これが私のお金の使い方のです。11月から1月までしかない、生の黒トリュフ、世界で一番高い食材を1年に1回だけ食べる、これが私の贅沢ですよ。

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