健康保険がない!アメリカの保険事情と世界の事情

Noviemebre Veinte Dos ( Miercoles) 感謝祭前なので特別寄稿
 先日のこと、アメリカ人の友人が来て、来年の健康保険がないと言うのです。7社当たってすべて断られたそうです。
 彼は金持ちですよ。私と同い年でもう引退していますしね。最終的には保険のために、仕事に戻るしかないとも言っていました。
 どうしてお金があるのに保険に入れないのでしょう? それは今年の1月に彼が交通事故に遭い、大けがをしたからだと思います。フルカバーの保険で、ICUに2週間、とにかく病院に1カ月近くいて、リハビリ施設に2カ月。車椅子から杖になり、今はふつうに歩けるが、まだ走れないと思います。
 結局、彼は保険会社にとって、儲かるお客さんではなく、大損させられるお客さんだからです。毎月2千ドル払えば年間で2万4千ドルです。しかし、彼はおそらく10-15万ドルも使ってしまったのでしょう。

 以前に健康保険ではなく、自動車保険で私は同じようなことを経験しています。アメリカ人のバカな知り合いに車を貸したわけではないが、家に泊まっていて乗られてしまい、事故を起こして、車が大破。たぶん保険金額は7千ドルだったと記憶していますが、その後、通知が来て、契約を解除しますという内容でした。
 この時の査定も厳しかった。1万ドルの値打ちはある車でしたが、Allstateの査定する人は私の主張を受け入れませんでした。
 私は、その後Statefarmに切り替えていますが、そのまま継続しています。2度とAllstateには戻りません。

 私の健康保険も11月末に切れ、今エージェントが探してくれていますが、来年の保険はかなり厳しいと言っていて、同じものを継続するのが、一番良いと勧めていました。
 これ、すべてオバマケアがなくなり、トランプが新しい保険を導入しようとしているからでしょう。
 
 ではアメリカがこんな調子なら、カナダとか福祉の充実している国はどうなのか? それも上記の友人が教えてくれました。確かにカナダは出産とか無料で、医療も充実しているように見えますが、その費用を抑えるために、高い薬を認可しないとか、これまた不便なのです。
 その友人の嫁の妹がガンとかで、欲しい薬が手に入らないとかで、ボストンまで行って、治療を受けたと言っていました。カナダでは手術も順番を待たないといけない、それが時間がかかるとか、それで高度な医療は受けられないのだそうです。
 英国も同じような感じだそうです。いくらバイオの会社が良い抗がん剤のクスリを作っても高額なため、政府が認可しないんだそうです。
 この友人、バイオテクノロジーの医療薬の会社にいたので、このあたりの事情に詳しい。
 となれば、日本の医療が一番良いということになります。それで政府は大赤字ですが、人の命には代えられない、この人道精神がまだ日本にはあります。
 アメリカにはありません! お金払えば助けてくれます。ということは、インドネシアと同じですよ。
 インドネシアで、自分の家が火事になって、消防車が来ても、お金を先に払えと言われます。お金払わないと家は燃えるだけ。病院も同じ、お金を先に払わないと手術してくれません。患者も賢いし、国民認証番号とかあるわけないから、「後で払う」で逃げるでしょう? だから先払いが原則ですよ。
 まあ、アメリカに抜け道がないわけではありませんが、それは貧乏な人です。メディケイドがあるから、お金がないといえば、政府に請求されますから、まあアメリカは命だけは助けてくれます。以上


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