朝日酒造の西村さん

 昨日、新潟から朝日酒造の西村さんが来店しました。
 朝日酒造といえば、久保田万寿や洗心など、ハイエンドの日本酒を造る酒蔵として有名で、またその生産量は地酒の中では最大手になります。
 元ソフトバンク系のIT企業の辣腕営業マンだった彼が、奥さんの実家である朝日酒造に入社して家業として生涯の仕事に入っていくわけですが、それは朝日酒造の経営方針に惚れ込んでのものでした。
 深酒しても二日酔いしない酒、とは何か?それは「きれいな酒」を造っているからだと断言していました。
洗米した後は、ゴミ、小石、虫などをきれいに取り除くことで純粋な米のみで酒を造る。絞りの段階でも、他社が80-90%絞り込むところを60%程度しか絞らないので、一番絞りに近い状態を維持できる。そして180人近い従業員が会社の方針を理解し、良い酒造りに専念する。この3つが良い酒を造り、久保田や洗心などのプレミアム酒を生み出しているそうです。
西村さんはデンバー大学を出てハワイのシェラトンで3年間勤め、その後日本でIT企業など働き、家業に入ったわけですが、米国でのブランド確立を目指して全米を飛び回っています。
それはアナログ的なアプローチしかないと断言していました。一軒一軒の得意先を回り、絆を築き上げていく、時間のかかる地味な方法、それは日本の朝日酒造が長年日本でやってきたことで、日本では750軒の特約店にしか降ろさないという方式にも現れています。デジタルの世界で10年余り生きてきた男は、今度はアナログの世界に挑戦するわけです。
人と人の関係が一番大事で、その日本方式を米国でも展開させようと意気揚々です。

余談:Aパパ、洗心について質問しておきましたよ。なぜ洗心は美味いのか? 精米歩合はなんと28%です。そして造ったあと12ヶ月タンクで、寝かせてから出荷するそうです。万寿などは8ヶ月だそうです。4ヶ月余分に寝かせた分、とろみが出るんですかね。それにしても、酒量が多いようですね、少し控えめにしましょう。Aママ、しっかり監視お願いしますよ。

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