週末往来 ついに1ドル=50円ですか?
USドルの崩壊については、以前から書いてきましたが、昨日届いた日経ビジネスにも大特集が組まれていました。今週もUSドルのインデックスは下がっていたと思います(確か75.6ぐらいだったような)。それに反するように上がる続けるゴールドですが、金曜日には初めて1100ドルをつけました、その後若干戻して1095ドルが終値です。ここ2週間で100ドル上がったことになります。もう2000ドルは夢ではないですね。私が買い始めたのが08年の夏でした、そのときは800ドルの前半で、少し下がって750ドルまで行き、戻しながら上昇しています。750ドルから比較すると46.6%の上昇で株価の上昇を遥かに凌いでいますから、「09年の稼ぎ頭」ですね。
データによると、有史以来掘られたゴールドは約15万8千トン、確認埋蔵量はわずかに7万トンしかありません。そして産出量は減り続けているそうです。先日のインドのIMFからの200トン買いもありますが、各国の積み上げが気になります。中国は03年から比較して454トン上積み1054トンに、ロシアは05年の387トンから550トンに増やしています。
我々が思っているほど、米国に力は残されていないようです。そういう日本が今年GDPで中国に抜かれますが、米国が今のところの予想では2027年ごろのようです。経済力で世界一の座を奪われ、軍事力でも強さを示せないとなると基軸通貨の意味がなくなります。オイルマネーの決済でドルを扱わなくなり、各国が外貨準備でゴールドやドル以外の通貨を増やしていくとドルの崩壊が加速するというわけですね、冒頭に上げた1ドル=50円は三井住友のストラテジストが予測しているものですが、これは極端としても80円は射程距離ですね。当然ながら日本経済も崩壊の道へと進みます。
日本はこれまで通りの、国内で作ったものを外国に売ってお金を稼ぐというパターンから脱却しないといけないのですが、それがいつまで経ってもできない。そして稼いだお金を使えない、その分貯め込む。そしてそのお金が自国の国債を買ったりして投資に回っている。政府は長らく続いた自民党政権の中でばら撒きが行われ税金の無駄使いがあった結果、先進国の中で類を見ないほどの債務残高を抱えてしまっている。これはもう身動きが取れない状態に近い。
こうして考えていくと、今後非常に厳しい試練が待ち受けていることになります。基軸通貨を良いことに、ブッシュの2期目あたりから、米国は紙幣の印刷機をかなり回しています。それを公表しなくなっています。これは実に怪しい。お金がなくても刷って作れる強みはありますが、通貨供給量が限度を超えて増えるとどうなるかは一目瞭然です。そんな危ないことをしながら、経済の浮揚を博打みたいにやっているわけです。今回もまた住宅減税を来年6月まで延長しました。そうしないと第4四半期の数字が惨めになるからでしょう。なんとかトントンがプラスの数字を見せないといけないのです。それでも10.2%という失業率が来年の第1-2四半期には10.5%程度になるという予測も出ている中、減税して誰が家を買えるのでしょうか?財布の紐は閉まったまま、開くことはないと思います、少なくとも来年の夏までは。
そして我々短長期滞在者はどうやって自分の資産を守っていくのか? ドルでの預金はやめるべきですね。定期預金の利息は低い、それでドルが下がると預けた分がマイナスになります。外貨預金でユーロとかを持つ、または円に細かく換えていく、そして一番賢いのはゴールドを買うしかないですね。為替の影響を受けませんし、世界中どこでも換金できます。株は今のところは一進一退ですが、やがて大きく下がると私は見ています。今年1年で通して言えば30-40%のゲインがあったと思うのですが、来年はこれが吹き飛ばされると私は読んでいます。
住宅の価格も頭が痛いですね、特に2-3年前の高値のときに家を買った人は最悪かも知れません。それで帰国命令が出たら家が売れない状態で帰国、損して売却することになります。そして売れるまでの間、家賃収入があれば良いが、入居がないと支出だけが増えることになります。すべてが上向いているときには良いのですが、今はすべてが下向いているときですから余計に頭が痛い。
それでも米人の多くは「大丈夫、そのうち上向くからね」と楽観的ですし、大きなビジネスをしている人も「数字が良くなってきている」と前向きな見方ですが、私はどうもそれを信じられないのです。
皆が右と言えば、左を見てみないと気が済みません。米国からアジアへのシフト方向はまったく変わっていません。
データによると、有史以来掘られたゴールドは約15万8千トン、確認埋蔵量はわずかに7万トンしかありません。そして産出量は減り続けているそうです。先日のインドのIMFからの200トン買いもありますが、各国の積み上げが気になります。中国は03年から比較して454トン上積み1054トンに、ロシアは05年の387トンから550トンに増やしています。
我々が思っているほど、米国に力は残されていないようです。そういう日本が今年GDPで中国に抜かれますが、米国が今のところの予想では2027年ごろのようです。経済力で世界一の座を奪われ、軍事力でも強さを示せないとなると基軸通貨の意味がなくなります。オイルマネーの決済でドルを扱わなくなり、各国が外貨準備でゴールドやドル以外の通貨を増やしていくとドルの崩壊が加速するというわけですね、冒頭に上げた1ドル=50円は三井住友のストラテジストが予測しているものですが、これは極端としても80円は射程距離ですね。当然ながら日本経済も崩壊の道へと進みます。
日本はこれまで通りの、国内で作ったものを外国に売ってお金を稼ぐというパターンから脱却しないといけないのですが、それがいつまで経ってもできない。そして稼いだお金を使えない、その分貯め込む。そしてそのお金が自国の国債を買ったりして投資に回っている。政府は長らく続いた自民党政権の中でばら撒きが行われ税金の無駄使いがあった結果、先進国の中で類を見ないほどの債務残高を抱えてしまっている。これはもう身動きが取れない状態に近い。
こうして考えていくと、今後非常に厳しい試練が待ち受けていることになります。基軸通貨を良いことに、ブッシュの2期目あたりから、米国は紙幣の印刷機をかなり回しています。それを公表しなくなっています。これは実に怪しい。お金がなくても刷って作れる強みはありますが、通貨供給量が限度を超えて増えるとどうなるかは一目瞭然です。そんな危ないことをしながら、経済の浮揚を博打みたいにやっているわけです。今回もまた住宅減税を来年6月まで延長しました。そうしないと第4四半期の数字が惨めになるからでしょう。なんとかトントンがプラスの数字を見せないといけないのです。それでも10.2%という失業率が来年の第1-2四半期には10.5%程度になるという予測も出ている中、減税して誰が家を買えるのでしょうか?財布の紐は閉まったまま、開くことはないと思います、少なくとも来年の夏までは。
そして我々短長期滞在者はどうやって自分の資産を守っていくのか? ドルでの預金はやめるべきですね。定期預金の利息は低い、それでドルが下がると預けた分がマイナスになります。外貨預金でユーロとかを持つ、または円に細かく換えていく、そして一番賢いのはゴールドを買うしかないですね。為替の影響を受けませんし、世界中どこでも換金できます。株は今のところは一進一退ですが、やがて大きく下がると私は見ています。今年1年で通して言えば30-40%のゲインがあったと思うのですが、来年はこれが吹き飛ばされると私は読んでいます。
住宅の価格も頭が痛いですね、特に2-3年前の高値のときに家を買った人は最悪かも知れません。それで帰国命令が出たら家が売れない状態で帰国、損して売却することになります。そして売れるまでの間、家賃収入があれば良いが、入居がないと支出だけが増えることになります。すべてが上向いているときには良いのですが、今はすべてが下向いているときですから余計に頭が痛い。
それでも米人の多くは「大丈夫、そのうち上向くからね」と楽観的ですし、大きなビジネスをしている人も「数字が良くなってきている」と前向きな見方ですが、私はどうもそれを信じられないのです。
皆が右と言えば、左を見てみないと気が済みません。米国からアジアへのシフト方向はまったく変わっていません。
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