オバマ就任式:続編 勝利の方程式 今風
今日、10時からの教会での祈祷で「お祭り」は終了です。これからが「本番」です。昨日のダウ300ポイント下落は大きなショックでした。久々の8000ポイント割れですし、CITIは2ドル台になりました。バンカメも5ドル台。トホホ。
さて、オバマはどうして大統領になれたのか?私なりの分析です。
1、分かりやすい言葉を選ぶ。昨日の演説を聴いていても分かりやすい英語だと思いませんか?これはケネディも同じでした。国民の多くは貧しい、そして学歴が低い。そうした一般大衆に呼びかけるには単純明快ではなくてはなりません。CHANGEのキャッチフレーズも実に分かりやすい。アメリカの政治家の場合、あまり公言実行があるとは思えませんが、それでも選挙に勝ち、権力を得るためには「みなさんに仕事を与え、減税を行い、アメリカを再生しましょう」といわないといけない。「へー、オバマ仕事くれるんだ、TAXカットしてくれるんだ」と思わせる、そして投票させる。単純ではない政治の世界ですが、国民に呼びかけるには単純明快にしないといけないですね。
2、いまどきの戦法であるネット利用。献金を本格的にネットで行うようにしたのがオバマが最初ではないでしょうか? ケネディが確かテレビCMを最初に使ったと思うのですが、時代の流れを読んだやり方、これは若いオバマだからできたのでは? 選挙は所詮、金の力ですから、選挙資金の多いほうが断然有利なわけです。 ブッシュの時もそうでした。大口の献金よりも無数の蟻の力が勝ったということですね。大統領に就任してからもオバマはネットを利用していくと言っています。 「今、ホワイトハウスが何を考え、何をしようとしているのかが分かります」といった感じで、whitehouse.org にアクセスすれば、見ることができますし、370万人が加入しているといわれるオバマのネット通信もあります。こうしていけば支持率も維持できるでしょうし、参加意識が芽生えるというものです。カーテンの奥で何が行われているのかわからなかった今までの政治のスタイルを変えていくことでしょう。
同じやり方は私の店でも2年前から行われています。毎週月曜日に送る「今週の魚情報、健康トピックス、時事問題の解説などなど」、お客さんが興味があるであろう話題を提供しています。私はこれがあるから、リピーターが増え、全米からお客さんが訪れてビジネスが伸びているのだと確信しています。魚のはらわたを見せる店はないでしょうし、養殖で脂肪のついた肴の胃袋を見せる店もどこを探してもないでしょう。ただ、皆「カーテンの後ろ」を見たいのでは? マーケティングです。
3、大物を早くから味方につけた。 大統領以上に力があると言われるトークショーホスト兼実業家のオプラ・ウィンフリーが同じシカゴで、早い時期からオバマ支持を表明、これに多くのセレブなども同調しました。やはり大物が動くと力強いですね。
4、通用しなかった宗教の力。 多宗教のアメリカですが、多数はキリスト教です。そしてその票は政治を動かすのです。これは日本の公明党と創価学会みたいなものです。かつては政教分離でしたが、1970年ごろから宗教が政治を左右するようになってきました。それは、1973年の最高裁判決から来るもので、これは女性に妊娠中絶の権利を認めたからです。宗教家は聖書に基づく政治を求め、議員を動かし始めたのです。特に南部や中西部は強く、政治家が宗教家に「票を取りまとめ」をお願いすることになっていったのです。これが今でも続き、共和党の大きな支持基盤になっています。まあ、同性愛反対、中絶反対が簡単に言えば彼らの主張ですが、最近では教会に行かない人の方が多く、特に若い層では「教会離れ」が進んでいるので、教会が政治を動かす力も弱まってしまったといくことではないでしょうか。
総論として、マスメディアを使い(有名人を味方にしネットを活用)、分かりやすい手法を使い、貧しい一般大衆の心をつかんだことが勝利に結びついたのではないかと分析しています。
新しい時代ということですね、こういう発想がなく、ハイテクについていけなかったのがマケインだったのでは?
さて、オバマはどうして大統領になれたのか?私なりの分析です。
1、分かりやすい言葉を選ぶ。昨日の演説を聴いていても分かりやすい英語だと思いませんか?これはケネディも同じでした。国民の多くは貧しい、そして学歴が低い。そうした一般大衆に呼びかけるには単純明快ではなくてはなりません。CHANGEのキャッチフレーズも実に分かりやすい。アメリカの政治家の場合、あまり公言実行があるとは思えませんが、それでも選挙に勝ち、権力を得るためには「みなさんに仕事を与え、減税を行い、アメリカを再生しましょう」といわないといけない。「へー、オバマ仕事くれるんだ、TAXカットしてくれるんだ」と思わせる、そして投票させる。単純ではない政治の世界ですが、国民に呼びかけるには単純明快にしないといけないですね。
2、いまどきの戦法であるネット利用。献金を本格的にネットで行うようにしたのがオバマが最初ではないでしょうか? ケネディが確かテレビCMを最初に使ったと思うのですが、時代の流れを読んだやり方、これは若いオバマだからできたのでは? 選挙は所詮、金の力ですから、選挙資金の多いほうが断然有利なわけです。 ブッシュの時もそうでした。大口の献金よりも無数の蟻の力が勝ったということですね。大統領に就任してからもオバマはネットを利用していくと言っています。 「今、ホワイトハウスが何を考え、何をしようとしているのかが分かります」といった感じで、whitehouse.org にアクセスすれば、見ることができますし、370万人が加入しているといわれるオバマのネット通信もあります。こうしていけば支持率も維持できるでしょうし、参加意識が芽生えるというものです。カーテンの奥で何が行われているのかわからなかった今までの政治のスタイルを変えていくことでしょう。
同じやり方は私の店でも2年前から行われています。毎週月曜日に送る「今週の魚情報、健康トピックス、時事問題の解説などなど」、お客さんが興味があるであろう話題を提供しています。私はこれがあるから、リピーターが増え、全米からお客さんが訪れてビジネスが伸びているのだと確信しています。魚のはらわたを見せる店はないでしょうし、養殖で脂肪のついた肴の胃袋を見せる店もどこを探してもないでしょう。ただ、皆「カーテンの後ろ」を見たいのでは? マーケティングです。
3、大物を早くから味方につけた。 大統領以上に力があると言われるトークショーホスト兼実業家のオプラ・ウィンフリーが同じシカゴで、早い時期からオバマ支持を表明、これに多くのセレブなども同調しました。やはり大物が動くと力強いですね。
4、通用しなかった宗教の力。 多宗教のアメリカですが、多数はキリスト教です。そしてその票は政治を動かすのです。これは日本の公明党と創価学会みたいなものです。かつては政教分離でしたが、1970年ごろから宗教が政治を左右するようになってきました。それは、1973年の最高裁判決から来るもので、これは女性に妊娠中絶の権利を認めたからです。宗教家は聖書に基づく政治を求め、議員を動かし始めたのです。特に南部や中西部は強く、政治家が宗教家に「票を取りまとめ」をお願いすることになっていったのです。これが今でも続き、共和党の大きな支持基盤になっています。まあ、同性愛反対、中絶反対が簡単に言えば彼らの主張ですが、最近では教会に行かない人の方が多く、特に若い層では「教会離れ」が進んでいるので、教会が政治を動かす力も弱まってしまったといくことではないでしょうか。
総論として、マスメディアを使い(有名人を味方にしネットを活用)、分かりやすい手法を使い、貧しい一般大衆の心をつかんだことが勝利に結びついたのではないかと分析しています。
新しい時代ということですね、こういう発想がなく、ハイテクについていけなかったのがマケインだったのでは?
Comments