週末往来! 2カ月連続の売り上げ5割増し 8月1日(土)

Uno de Agost (Sabado)
 久々の週末往来です。朝の6時に目が覚め、ふと思ったんで書いています。このあたり、少し病気が入っています。ブログオタク?

 昨日、ワインを配達に来たドライバーと話をしていましたが、700ケースをTotal Wineが買った(これは昨日書きましたが)、ミッドタウンのGreenという酒屋、そしてBuckheadのTowerという酒屋も同じ程度の数を毎週のように買っているようです。
 うちの年商が1Mを少し超える。今年は通年で20%増えて1.25M程度になりますが、私の勘では、うちのモールにある酒屋で毎日5-7千ドルを売っていたとしましょう。それで月間の売り上げが、15万ドルから20万ドル、年間で1.8Mから2.4Mの売り上げ。
 それがコロナで300%UPということは、5.4Mから7.2Mに売り上げが増えたことになります。 
 さらに書けば、Total Wineとか非常に大きな売り場を持っていますから、この10倍の売り上げがあると想定しても良い。もちろん家賃は高いし、人件費も高いはずで、1店舗の年商が20Mとすると、1日の売り上げは5万ドル程度。それがこうした大きな店舗で売り上げが2倍に増えているなら、毎日10万ドルの売り上げがあることになります。年商40Mを売っていると想像しただけでもすごい売り上げです。
 アルコールのビジネス、怖いですよね。Buckhead Lifeグループの中で、一番売り上げが高いのがAtlanta Fish Marketだとすると、それが年商8M程度なのです。これでもすごい数字ですが、物を仕入れて加工して売るビジネスと、物を仕入れて右から左に流すだけのビジネスの大きな違いです。
 昨日も若干のワイン箱買いのお客さんがいて、ワインだけで1500ドルを売っている私の店、まだまだ可愛いもんです。

 まあ、私が優れている?と自分で思うのは、情報収集でしょうか。配達に来るドライバーとは仲良くして何でも聞きだす。5社程度の酒の卸ですが、大抵同じ人が来るので、仲良くなる、中には前の店から知っている人もいて10年いや15年も知っている人もいるわけです。
それでまず聞くこと、1)忙しかい? すると大抵、今日の配達件数を喋る。そして大口がどこだったか話す。2)次に隣のレストランはどうかと聞く、3)同じモールの酒屋はどうかと聞く。
 これは魚屋も同じです。どこの店が忙しいとか暇とか、彼らが一番知っているのです。配達のトラックまで行くと、荷物の量まで分かります。暇な時は彼らも「今日はもう配達終わり」とか正直に話してくれる。これが生の情報ですよ。決してスパイをしているつもりはありませんが、これで全体の動向を探ることができる。
 昨年の秋に、ある店のシェフが辞めたときには、その情報は魚屋のドライバーが入ってきました、彼が勝手に話しだしたのがきっかけでした。こうした情報まで把握しておくことが全体を見る上では大事。だから皆さんと仲良くして世間話をしないといけないわけです。
 図々しい私は、あるドライバーには「このワイン売れているかい?」と聞くこともある。その一例がFaustというワインで、うちの営業が教えてくれて扱い始めたのが1カ月前。そして6本買い、1ケース買いで膨らんでいるのですが、ドライバーが言うには、モールの中の酒屋は5ケース買っているらしい。それならうちも強気に攻めることができるというものです。それで値段はこちらの方を安く設定する。

 まあ、話が逸れてしまいましたが、売り上げ5割増しで、レストラン業界の中では、「これは凄いことですよ、軒並み売り上げ5割減か8割減の世界なのに、前年比で伸ばしているとは」となるのでしょう。
 しかし、戦う相手が今は違います。今はレストランとは戦っていない。今の敵は酒屋です。彼らの300%UPのお零れを拾いに行く、または横取りしに行くわけです。
 ワインという商品は同じブランドで同じ品質のものが違う場所で売られている、そして値段が同じではない。それなら安い店で買うのが当たり前です。
 だから新参者のうちの店は認知度もないし、レストランに来るお客さんを相手にしているので、少しでも安く売らないいけない。
 今はワインだけ買いに来るお客さんが1日に1組あれば良い方ですが、これが1日に2-3組に増えるだけで、店の売り上げが数%上がることでしょう。
 そこに到達するにはまだまだ時間がかかります。
こういうチャレンジは面白いですよ。未知の世界です。昨日数えたらナパのカベルネだけで30種類もありました。店が元々レストランで、ワイン屋ではありませんから、売り場には限界があります。そこで何に特化するか、カリフォルニアの赤ワインです。世界に誇るカベルネしかありません。そこに集中して品揃えをすれば、ワイン専門店の品揃えに匹敵する可能性もあります。あとは有名ブランドのワインを置いていく。
 今月も売り上げ50%以上のアップが目標です。夏場でここまで売れているのですから、これが秋冬の赤ワイン本格シーズンになるとどうなるのか?同じことをやっていて良いのか、試行錯誤しながら知恵を出して肉体使い、売り上げを伸ばしていきます。当面は1.5Mが目標ですが、これは来年の数字になるでしょう。

 コロナで売り上げ激減、利益もない。それなら新しいことを始めれば良い。それだけの事ですよね。実際に私がやっているのはそこです。もちろん、既存のビジネスも大事ですよ。うちはそこでも落としていませんからね、既存の寿司の売り上げは落ちていません。それは長年のビジネスで顧客が多くいる、彼らが支援してくれているからです。そのためには名前と顔の分かるお客さんがたくさんいることも大事。それは私1人の力でもありません。うちの古参のサーバーは辞めないのです。古株は10年以上がいます。彼女たちがしっかり、お客さんを押さえています。お客さんも同じ人が店にいると、それだけ安心してくれます。 うちはそのバランスが良いのでしょう。品揃えと接客の両方が上手く今は機能している。私は早退も休みもありません。店のカギを開けて閉めるのは私です。「TAKAの店には毎日、いつ行っても必ずオーナーがいる」、それも1つのキーですよ、零細企業が大きな店に負けない1つのポイントはそこにあると思っています。大田区の町工場みたいなもんですよ、業種は違いますけどね。汗流して小回り利かせて、動き回ってナンボの世界です。




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