ちょっと言わせてください! 北方領土問題

 ロシアのメドベージェフ大統領が国内のテレビ会見で、「北方領土はロシア領である。返還することはない」と述べています。

 この件に関して、改めて歴史を調べてみましたが、かつてロシア人が住んでいたのは事実、ただその後の取り決めで、国境が定められたのも事実。第2次世界大戦の終わりかけになって、ソ連が参戦し、半ば強引に北方領土を奪っていったのも事実ですね。

 その後、日ソ共同宣言で、2島の返還については行われるという取り決めがあり、日本政府は「何言っているんですが、4島とも日本の領土ですから一括返還しか応じられません」と主張し、平行線を辿ってきたのです。

 プーチンまでは同じような方向で、平和条約を結ぶにあたり、北方領土問題の解決も行われなければならないような文章を確認していましたが、メドベージェフになって少し態度を強硬させています。これまでの元首が一度も北方領土訪問を行ってこなかったのは、ある程度の配慮があった(ロシア人に配慮なんてものがあるかどうかは不明)んじゃあないかと思うわけです。

 ゴルバチョフに始まった軟化路線は、大酒のみだが気は優しかったエリツェインに引き継がれた。そしてプーチンもある程度、路線を引き継いでいたと思います。

 それがいつの間にか、態度が変わってしまいましたね。どうしてなんでしょうか?そこが知りたいですね。漁業資源なのか、鉱物資源があることが分かったからか、それとも原油高が今後も見込まれることから、強気に出ているのか?

 ロシアなんて、経済的には大したことないわけですが、問題は豊富な天然資源を外交のカーDに持ち出すことがあります。冬の欧州大陸なんて、ロシアの天然ガスがなかったら冷え切ってしまいますね。そして天然資源の輸出による外貨獲得は国を安定させ、強大にしていくんじゃないですかね。

 平和外交が基本の日本、恐れるものが何もないから好きなようにされるんじゃないでしょうか?それは対中国も同じことですね。結果的に、米国が世界で覇権を握っているのは軍事力による抑制力があるからでしょう? そうなると、日本もアジアで顔を潰さないようにするためには、やはり軍事力を強化するべきなんでしょうね。戦わずとも抑止力になるような軍拡はすべきでしょうね。

 決してそれが正しい方向ではないとしても、世の中の流れがそうであればそうすべきでしょう。スイスのように永世中立を謳っていても軍備はしっかり持っているわけです。自国からは攻めないが、攻められたら戦う意思表示は大事なんじゃないですかね。
 
 攻められたら「すんません、米国さん。助けてもらえませんか。日米同盟でしょう?」と簡単に言えますかね。こうして都合が悪くなると頼み事をするくせに「すんません、米国さん。沖縄の基地の騒音とか煩いんですよ。外国に移転してもらえませんか?」と都合の良い頼み事をするわけですね。

 そういう態度をとっていたんでは、返還されるものも返還されるわけがない。

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