O2 マグロ


新しい商品です。 O2マグロ、O2は酸素の略です。これを最初に見たときに、キハダマグロなのに、メバチマグロに近い色が出ているのを見て驚きました。
写真の右がO2マグロそして、左がメバチマグロです。
実はここには日本の技術があります。
まず、フィリピンはキハダマグロの産卵場所にあたり、マグロが豊富にいます。そして1年中、漁が可能なのです。さらには、このマグロは1本釣りです。竿を使って釣るのです。ということは傷がつきにくく、新鮮という証でもあります。
マグロ漁の大半は、延縄で長い糸を垂らしてそこに針をつけていきます。1週間程度そのまま、そして巻き上げて行くのです。そうするとどうなりますか? 1週間前に引っかかったマグロも今日引っかかったマグロも区別がつかないということになります。ということは鮮度がまちまちですね。
そして船上に揚げたときに当たったり、ぶつかったりして打撲する可能性がありますね。
このO2マグロは釣り上げて工場に運ばれて解体した後、酸素を吹きかけるそうです。そうすると色が赤くなるんだそうです。そして超低温冷凍されます。そして解凍してもほとんどドリップが出ないのです。
実際に試食しましたが、なかなかのものですね、そして大型のキハダなので、味もしっかりしています。7-8月には市場に登場します。
このフィリピンの工場では、現地の人を800人雇用しているそうです。日本人の駐在員は2人ですが、危険な場所で常に銃を持ったガードマンに囲まれているそうですが、それでも地元では歓迎されているのです。
こういう話を聞くと、やはり貧しい国に投資して雇用を創出し、彼らの生活を豊かにすることがいかに大事であるかということを考えさせられます。日本は過去にアジアにおいて悪いことをしてきたわけですが、今後はこうした投資により、地元に利益が落ちるような事業をすべきでしょう。そうすれば、やがて過去の償いは済むというものです。1人占めは良くないのです、常に相手に儲けさせることがビジネスをうまくやるコツではないかと思います。

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