寿司の日スペシャルイベントの結果

 以前に書きました通り、11月1日寿司の日を記念し、イベントをしました。 それは「従業員割引をあなたにも」というキャッチコピーで、GMのコマーシャルのパクリですが、実際には20%割引をしました。 これは通常の従業員割引と同じです。 ただ、お客さんが請求書を見るまで、20%割引というのは分かりません。
まず、前日までの予約が、120人ありました。この数字がどういうものか分からないと思いますが、これまで最高に入った日で103人です。ということはすでにその数を上回っているということです。そして予約なしのお客さんも当然ありますから、かなりの客入りになることを予想しており、ご飯もいつもの2倍程度炊き、対処しました。魚の仕入れも同様でした。
結果は、162人来まして、売り上げは、それまでの過去最高を30%も上回るものでした。
それで、20%割引をして儲かったのか? ということになりますが、私の店では原価率が他に比べて低いため、十分に利益があったと思います。
1年に1回の割り引きデーは、十分に採算の取れるイベントであったということです。
20%の割引幅を「これぽっちか」という取り方、「20%も引いてくれた」という取り方の2つあると思いますが、割引は割引で意義はあったと思っています。
この不況下で、財布の紐は堅く、過去3週間では売り上げは前年割れだったと思います。10月は前年比1%UPとかろうじて前年割れは免れ、昨年の5月から続いている前年比UP記録を伸ばしました。
数字は作らないといけないということです。待っていても誰も作ってくれません。仕掛けをすることの大切さですね、そして忠実なお客さんを多く抱えていること。
いくら良い仕掛けがあってもそれを伝達する方法がないと仕掛けができません。もう2年近くにわたって毎週月曜日に欠かさずニューズレターを配信しています。その週の魚の情報、マグロの話題、環境や健康問題を英訳して流していますが、450人近い人が毎週読んでいます。そしてある人はそれを友達や同僚に転送するのですから、どれだけの人が私の発信する情報を読んでいるか見当がつきません。これがWEBやNETを利用したマーケティングの恐ろしいところです。 費用は一切かからずこれだけのマーケティングができるということです。もちろん、毎週のネタ探しは大変ですが、そこはAXIS10年の実績がありますから、私にとっては朝飯前のことです。AXISで培ったものがレストランビジネスにも生かされているということになります。
レストランだから出来た今回の売り上げ作りなのか、それとも他の業種でもできるものなのか、皆さんも考えてみてはいかがでしょう? 安くすれば消費者は飛びつくということです、これは事実です。
皆が値段を上げていきます。輸入価格が上がった、材料費が上がった、仕入れ値が上がった、価格に上乗せすることは簡単です。 ただ、最終消費者に受け入れられるかどうかが鍵です。
今回の長引く、不況で多くの店が事業体が苦戦し、廃業、閉鎖に追い込まれることでしょう。 ただ、残る所もあり、売り上げを逆に伸ばすところもあるでしょう。 そちらの仲間に入りましょう。
私は、1週間に2回はCostcoに仕入れのために行きますが、この店が売り上げが落ちているとは思いません。 同じ会員制クラブのSAM’Sがありますが、Costcoの利用者の方が質が高いのです。 Costcoの利用者はSam’sに比べ年収が2万ドルも高いそうです。それは良い品や安く買えるから富裕層も利用しているということでしょう。
それなら、この2年間の不況下は、Costcoスタイルの経営を少し取り入れたレストラン経営も面白いのでは?と思っています。 美味しいものがボリュームいっぱいで安く食べれる店、これなら繁盛するでしょう? こうして簡単に考えていけばよいのです。そのためには何をするのか?そこが知恵の出し所です。
11月も前年比UPに向けてがんばりたいと思います。 負けては行けない、朽ちてはいけない、売られた喧嘩は買わないといけないのです。喧嘩? 不況から喧嘩を売られているんです。 

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