目立つこともマーケティング

 昨夜、妹が久しぶりにシンガポールから訪ねてきました。 妹といっても妹分なのですが、実はシンガポールかと思えば上海に住んでいるそうです。
 アトランタに来た理由は片山晋呉の応援だったようです。 確か片山の奥さんと友達だったと思います。「上海はバブルですぞ、兄。お金の使い方が違う、半端じゃないね」。6ヶ月前に大山という寿司屋が開いたそうですが、お任せで日本円で約1万5千円ですが、2週間待ちだそうです。この前もニュースで大間あたりで捕れる最高のマグロが築地に入るとその半分は中国へ運ばれると書いていましたから、その多くが上海に行くのでしょう。
 とにかく、人間お金を持つと高いものを買う、そして高いものを食べるのです。食の最高峰は日本食であると私は思っていますが、みなさんはどうでしょう。 最高の肉、毎日食えますか? 最高のフォアグラ、毎日食えますか? フレンチにせよ、イタリアンにせよ、中華にせよ、重いじゃないですか? だからお金持ちの行きつくところは日本食なのです。そして高い日本食といえば寿司と和牛になるのです。そういう面ではレストラン業をやっていて「ラッキー」と思いますよね。世界中どこに行っても仕事ができる。世界中どこに行っても金持ちはいるし、美味いもんを食べたい連中は山ほどいますから。「金に糸目はつけないから、最高のものを食わせろ」っていう連中はこのアトランタでさえ50人ぐらいはいるんじゃないですか?
 片山晋呉といえば今回、4位に入りました。その裏話も山ほど聞いたのですが、これはオフレコで書かないでくれと念を押されましたので、本人のプライバシーの問題もあり書きません。1つ気になっていたカウボーイハットについては差し支えないと思いますし検索もできましたので書きましょう。
 なぜ、彼はカウボーイハットを被っているのか? それは初勝利の時にカウボーイハットだったからだそうです。 ゲンを担ぐわけです。幸運を近くにおいておきたいということ。そういえばイアン・ポールターもそうでした。2年前のベスサウスで来たときに、初日のスコアが良かった。それでその日の晩にうちの店に食べに来ました。実は前の日にも来ているんです。 何かをきっかけにしたいというか、「あの店で食べたものが良かったから良いスコアが出た。だから明日の高スコアを出すためには、同じ場所で食べるのが良い」という判断でしょう。 タイガーが最終日に赤を着るのも1つのゲン担ぎです。
 アメリカ人に日本人プレイヤーでカタヤマって知っているか?と聞けば、「それ誰」と言われますが、カウボーイハットのプレイヤーといえば「Yes, I know.」なのです。あのインパクトは大きいですね。マスターズに出場する全選手の中で唯一のカウボーイハットで、もうJapanese Cowboyの名前が付いています。これは素晴らしいマーケティングなのです。誰もが認識してくれるものを持っている強みはあります。これで観客が声援すれば、自分も盛り上がりますからね。
 イアンも同じでしょう。 男子ゴルファーの中で一番派手な男だと思います。だからこそ、成績は今一でもみんなそのイメージは認識しているのです。
 これをビジネスに生かせば、まずは自分を売ることでしょう。商品売る前に自分を売れ、そうでないと商品は売れないよ、と思いませんか?
 私の名前は森内ですが、ここではTAKAで通しています。 誰に会ってもTAKA,失礼ですが、それでもTAKAなのです。これは1つのブランドですから、これを育て確立していかないといけない。皆さんが認識してくれてくれれば、こちらの勝ちなのです。そこが価値なのです。
 商工会のゴルフコンペも本名が出ているので、次回からTAKAに名称変更するようお願いします。
イチローはスズキさんですが、イチローを通しているわけでしょう? 野球の世界でできて、他の世界でできないことはないのです。

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