逆転現象がおきていますが、、、。

ドル安が続いていましたが、戻しています。ここ1週間の円ドル相場は110円前後になっています。 原油価格も最高値145ドルから急落し、110ドルの前半です。
今朝もNYCの某証券会社が年末にかけてドル高になると言っていたそうです。 これは日本円欧州ユーロなどに対してです。 またビジネスニュースでもゲストが原油価格は来年までに80ドルにまで下がるという予測を出していました。これらが当たるかどうかはわかりませんが、その傾向にあるようです。
まず、ドルですが、昨年始まったサブプライムローンによるアメリカ発の景気後退、これが世界中に行き渡ってしまったからです。当初は「アメリカの景気が悪い」ということでしたが、アメリカにものを輸出している国もその影響を受け始め、そのジャブが効いてきたのです。いざそうなってしまうと、震源地のアメリカよりも波及していった国々の方が影響度が高く、日本でも日銀が景気観測に対して「停滞」というネガティブな言葉を使うぐらいですから、日本の景気はアメリカ以上に厳しいと思います。これについては私はすでに6月末にわかっていました。 某保険会社の駐在員が日本に帰国し、家族がまだアトランタにいたために戻ってきましたが、そこで聞いた話では日本の方がアメリカよりも深刻ということでした。結局、狭い国では風邪を引き易いということでしょう。 やはりアメリカは広大な国で、地方によっては景気後退の影響を思ったほど受けていません。
そして原油価格が下がったことにより、産油国の実入りが大幅に減少します。ロシアを見てみましょう。これまで青息吐息でしたが、天然資源であるガスや原油の価格が高騰したことにより、莫大な恩恵を受けました。これにより、政治的にも強くなってきましたが、ここで急ブレーキがかかっています。
そして、金余り(実は世界的には金余りで、そのお金は常に行き先を探しています)で、これまでアメリカに投資してきたお金は原油や他の天然資源に向かい、そこで儲けると、次の行き先を探し、ドルに戻っているという見方もあります。
原油は、適正価格でいえば60-80ドルが妥当な値段という見方が以前にありました。それが投機によって、一気に吊り上ってしまったのでしょう。賢い人はここで一儲け、そして下がってまた一儲けしていることでしょう。そうでない人は上がりきったところで「よし150ドルも近い」で買ったまではよかったが、ズルズル下がり、大損をしていると思います。円ドル相場でも同じことが言えるでしょう。
最後に金ですが、今日現在の810ドルは買いだと私は思います。直近の高値は1000ドル程度であったと思いますが、20%も安いのです。 ただこれも見方を変えれば5年前は300ドル程度でしかなかったのです(データ 5年前は328.19ドルで、今年の高値は969.75ドルです)。そして不確実な世の中を考えると、資産の10-20%を金で保有することは間違いではないと思います。700ドル台に下がることも考えられますが、そうなれば買い足せばよいのです。金融株のように半分以下いや70-80%ダウンには決してならないと思います。いかがでしょうか?

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